神在祭

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神在祭

漢字・読みカミアリサイ
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概要

まとめ
●神無月と神在月が語れるのは中世以降。古事記や日本書紀にはそんな伝承はない。
●神在祭というのが古くからあったらしい。神在祭は10月に出雲に流れ着くセグロウミヘビを祀るもの。これがおそらく大物主(オオモノヌシ)のことであり、大物主は10月に植える麦の穀物神ではないかと思われる。
●神無月と神在月は、神在祭から派生したもので、観光で人を寄せるために作られた物語ではないか?と思う。

神在月

神在祭
神在祭は出雲で行われる伝統的な祭。
古代からあったと思われる。
神無月と神在月
10月には日本中から出雲へと神が集まり、日本中から神が消えるため、神無月というのに対して出雲だけは神在月と言う。というのがよく言われますが、これは中世以降に作られた話で、それ以前にはこのような設定はなかった。これはどうも出雲の御師(ある種の宗教指導者で、参拝者の願いを神に伝えたり、参拝者の宿泊所を手配する人)が観光のために作ったんじゃないかと思われます。
●14世紀の『詞林采葉抄(万葉集の注釈書)』には、「出雲では10月が神在月と呼ばれ、神在社と呼ばれる佐太神社に神々が集う」と記されている。
●神社の資料には、出雲大社では14世紀半ば、佐太神社では15世紀末の資料に「神在祭」に関連する記載が見られる。

本来の神在
ではそれ以前に「神在」というのがなかったのかと言うと、それも違う。
出雲では10月になるとセグロウミヘビという暖かい地域のウミヘビが浜に打ち上げられます。これを神社に祀るのが「神在祭」です。この神在祭は現在でも続いていて、「神無月と神在月」というのはこれに引っ掛けて作られた物語だったんでしょう。
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大国主と大黒天

出雲大社神様は現在は大国主です。大国主は音読みにすると「ダイコク」になることから、「大黒天」と同一とされていました。調べてないですが、同一扱いにしたのは、多分、江戸時代からだと思います。このダジャレ繋がりは漢字の読み書きができないと伝わらないからです。

大国主と大黒天は全く違う神様ですが、読み方が似ているからというだけで、同一としちゃうことで、大国主も大黒天信仰の恩恵を受けられるわけです(参拝者が増えるってことね)。それと同じことが神在月にもあったんでしょうね。
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セグロウミヘビ

セグロウミヘビを祀るという神在祭……非常にローカルな祭だったものが、「日本中から神様が集まるんだぜ!」と物語を書き換える事で参拝客が増える、もしくは「増える」と見込まれる。そうして生まれたのが神無月と神在月。そういうことじゃないかと思います。

ちなみに、私はセグロウミヘビは大物主の事で、麦の穀物神だと考えています。ムギは10月に植えて5月に収穫だからです。
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