韓国の朴槿恵退陣デモがとんでもない人数になる理由

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韓国の朴槿恵退陣デモがとんでもない人数になる理由

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概要

まとめ
●韓国の朴槿恵退陣要求デモに主催者発表によると100万人・警察発表によると26万人が参加。
●日本では考えられない人数。
●経済状況が切羽詰まっているのもあるが、それだけではなく国民性がある。
●韓国は儒教の国で、儒教では道徳が大事。
●韓国人は道徳(善悪)に縛られていて、道徳に外れたことをすると社会からボコボコに叩かれるのが常。
●韓国人はそのせいで「正義に流されやすい」。
●デモに大人数が参加しているのは正義に流されやすい国民性があるので、そこいらへんを考慮して見るべき。
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朴槿恵退陣を求めるデモに100万人??

2016年11月12日 ソウルの市役所前に朴槿恵退陣を求めるデモがありました。先週末にも同様の退陣デモがあり10万人が集まったばかりです。
京郷新聞は、13日午後7時30分時点、主催者側の集計で約100万人が参加したと報じた。警察は午後7時10分時点で約26万人としている。

日本で「戦争法反対!」と言ってデモをしていた人が、数千人でした。そう考えると韓国のデモはすごい。パッと見ると国民の強い意志を感じる…ような気がします(要求内容が全然違うので比べられないけど)。
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大規模デモが起きた理由

韓国は大統領制で、大統領の任期は5年。朴槿恵大統領は2013年2月の就任ですから、退任は2018年。現在(2016年11月)から退任まで1年以上あります。普通ならば大統領には不逮捕特権があり、大統領である限りは逮捕はありません。逮捕されないということは外部から強制的に退陣させるということは基本的にはないってことです。
レームダックで1年以上ある
すでに朴槿恵大統領は実質的に機能・権力を失ったレームダック(死に体)の状態で、部下や周囲の人たちは朴槿恵に関わりたくないでしょう。こんな政府が機能しない状態があと1年以上続けば、すでに危険な状態にある韓国の経済は取り返しのつかないことになると思われます。思われます、というか確実ですね。ま、仮に別の人が大統領でも何も変わらないと思いますが、少なくとも朴槿恵では無理、というのが国内国外を含めた大方の考えです。

つまり韓国の人にとって朴槿恵退陣要求はかなり切羽詰まった「要求」な訳です。このままじゃ国が破滅する。だからデモに何万人も集まる。そんな事情があるので人数は要求の高さだ!というのは否定しないんですが、その前に韓国には日本にはない「感覚」があります。そこを理解しておかないと見誤ってしまいます。
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韓国は道徳監視社会

人の目を気にする理由が違う
韓国人は人の目を非常に気にします。ただし韓国人が気にしているのは「メンツ」です。日本人も人の目を気にしますが、日本人が気にしているのはメンツというよりは「自分だけが変なことをしていないだろうか?」という点です。日本人は和の民族で、周囲と違うことを恐れています。違うということは「拒否」される理由になるからです。だから「人の目を気にする」のです。

一方、儒教国の韓国が気にしているメンツというのは「道徳」の事です。

道徳が大事
道徳に外れていると思われていないか? というのが韓国人が人の目を気にするポイントです。もしも道徳から外れている場合、これは社会からボコボコに叩かれます。韓国で親日だと思われたらボコボコになるのはそういう事です。韓国は道徳というポイントで互いを監視している社会と言っていいでしょう。
●韓国人の考える道徳と日本人の考える道徳はちょっと違う。

となれば、韓国で朴槿恵が批判されるようになると、みんなが朴槿恵を批判するようになります。批判しないと非難されるし、それに世間が「朴槿恵は悪」としているのだから、これを叩きのめすということは「自分は正しい」という証明になるからです。道徳第一主義・道徳監視の儒教社会では「自分が正しい」というのはとても心地よいものです。叩かないわけにはいきません。
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正義に流れる国民性

朴槿恵退陣のデモに大量の人間が集まるのはそういうことです。
朴槿恵は社会的に完全に「悪」になった。
これを叩く自分は正義!!そういう快楽も多分に含まれているということです。だからデモの人数=国民の意思と短絡に結びつけない方がいいです。

まぁ、選挙で大統領や議員が選ばれる民主主義では、「人数=国民の意思」とさほど違いはないんですが、儒教国ではとにかく「正義に流されやすい」のです。そういう事情を考慮しておくべきだと思います。
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