黄泉戸喫

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黄泉戸喫

漢字・読みヨモツヘグイ
別名ヨモツヘグリ
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物語・由来

古事記の「黄泉の国へ」に登場します。

イザナミが火の神カグツチを生んだことで火傷して死んでしまいます。しかし夫イザナギは、愛妻イザナミが忘れられない。

そこで黄泉の国へと迎えに行くのですが、イザナミは現世に戻るのを断わります。なぜか? それは「黄泉戸喫」をしたから。つまり、黄泉の国の食べ物を食べてしまったから、です。
日本書紀の対応箇所
第五段一書(六)-2黄泉の国
第五段一書(九)殯斂の宮へ
第五段一書(十)負けない!

歴史背景

黄泉
黄泉(ヨミ)は「あの世」を指します。物語上は地下に当たります。ちなみに「黄泉」という字は中国のあの世にあるという泉を指していますが、「ヨミ」という「音」は日本語(やまとことば)です。

死者の食べ物とは?
黄泉戸喫(ヨモツヘグイ)とは「死者の世界の食べ物を食べること」になります。では「死者の国の食べ物」とは何か?? というと……

古代では埋葬の際に「食べ物」を一緒に埋めていました。この食べ物を食べることです。これを食べることで、死者は蘇ることが出来なくなります。古代の人はそう考えていました。

それが現在では仏壇にお供えする「ご飯」になります。

仏教に眠る古代の風習
仏教は実は「霊体」を認めていません。そういう存在は仏教では存在しないことになっています。では仏壇とは何か?というと、それは本来「仏陀」を祀るものであって、死者祀るものではありません。

しかし日本人にとって「宗教」とは先祖を鎮魂するものです。祟らないように、祀う「手法」が宗教なんです。

霊体が存在しないと言っていたら、誰も仏教を信仰しません。そこで、懐柔策というか、妥協策として仏壇という名の先祖の墓を家に置く事にしました。ちなみに本来の仏教には墓もありません。霊体が無いからです。霊体が無いんだから、墓参りも墓もありません。だから日本の仏教は「葬式仏教」と呼ばれます。
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