吉棄物(ヨシキライモノ)

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ヨシキライモノ

漢字・読み吉棄物
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概要

体の一部は分身
吉棄物(ヨシキライモノ)とは何か?
というのはハッキリとはしていません。
ただ世界の民族では爪や唾や髪を持ち主の「分身」として、その分身に呪いを掛けることが出来ると考えていました。
●アフリカのケニアのナンディ族は囚人の毛髪を剃って、それを保証とします。囚人が解放されるときはその毛髪を当人に返却するという風習があります。
●アラビア人のティアハ族は囚人のこめかみの片側の毛を剃って釈放する。別のアラビア人の族は毛髪とあご髭を剃って釈放します。
●コンゴ峡谷パヤカ族は取り決めのときに互いの爪が入った食べ物を食べ合うことで、契約を確固たるものにする。

上記の風習は日本からかなり離れた例ですが、「人間」の感覚として、髪や爪は当人の分身という感覚は「遺髪」という現代日本の風習から考えても、理解できないものではないでしょう。

ヨシキライはスサノオという罪人に課した「罰」としての「風習」だったのでしょう。
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物語・由来

第七段一書(二)-2 吉棄物・凶棄物・白和幣・青和幣
神々はスサノオの罪を問い、その罪をあがなうにふさわしいものを出させました。手の爪を吉棄物(ヨシキライモノ)、足の爪を凶棄物(アシキライモノ)、唾を白和幣(シラニキテ=木綿の布)、鼻水を青和幣(アオニキテ)として出させ、それで罪を祓ったとし、そして高天原から追放するべきとして、追放してしまいました。

参考
罰を与える八百万の神々
八百万の神は話し合って、スサノオに沢山の品物を罰として納めさせ、髭を切り、手足の爪を抜いて、追放してしまった。
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