童女君が妃に召された経緯

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雄略天皇(九)童女君が妃に召された経緯

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原文

童女君者本是采女、天皇與一夜而脤、遂生女子、天皇疑不養。及女子行步、天皇御大殿、物部目大連侍焉、女子過庭、目大連顧謂群臣曰「麗哉、女子。古人有云、娜毗騰耶皤麼珥。此古語未詳。徐步淸庭者、言誰女子。」天皇曰「何故問耶。」目大連對曰「臣觀女子行步、容儀能似天皇。」天皇曰「見此者咸言如卿所噵。然、朕與一宵而脤産女、殊常、由是生疑。」大連曰「然則一宵喚幾

現代語訳

童女君(オミナギミ)は元々は采女(ウネメ=氏族が大和朝廷に仕えさせた娘)でした。天皇は一晩で妊娠させたのです。そして女の子を生みました。天皇は自分の子かと疑って、養育しませんでした。女の子が歩くようになって、天皇は大殿(オオトノ=宮殿)にいました。そこに物部目大連(モノノベノメノオオムラジ)がいました。女の子が庭を通りました。目大連(メノオオムラジ)はそれを見て群臣(マヘツノキミタチ=臣下たち)にいいました。
「美人であるなぁ。この女の子はなぁ。古の人は言っていた。
『娜毗騰耶皤麼珥(ナヒトヤハバニ)』…と。
この古い言葉の詳細は分かりません。

清らかな庭にしめやかに歩く、あの女の子はなんという子か?」
天皇は言いました。
「どうしてそんなことを聞くのか?」
目大連は答えました。
「わたしめが、あの女の子が歩いているのを見ると、その容姿が天皇によく似ていると思いまして」
天皇は言いました。
「この子を見る者は、みんな言うな。卿(イマシ=お前=ここでは目大連のこと)のいうようになぁ。しかし、朕(ワレ)は一晩、ともにしただけで妊娠したのだ。女が一晩で妊娠んするなど特殊だ。だからわたしの子ではないのではないかと疑っているのだ」
大連は言いました。
「それならば、一晩で何度、呼び寄せたのですか?」
天皇は言いました。
「7回、呼んだ」
大連は言いました。
「この娘子は清らかな身と心を持って、一晩お支えしたのです。どうして容易く疑い、他人の清らかな心を嫌うのですか。わたしめが聞いたところによると、妊娠しやすい人は袴が体に触れただけですぐに妊娠するらしいですよ。いわんや、一晩中ともにしたのならば、みだりに疑うのはどうかと思いますよ」
天皇は大連に命じて女子を皇女として、母を妃としました。この年は大歲丁酉でした。
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解説

物部目大連
物部目大連この後も登場します。ここでは残虐非道な雄略天皇をたしなめるわけですから、物部目大連という人間は相当に権力を持っていたと考えるべきでしょう。
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