スポンサードリンク
孝徳天皇(三十七)市司と要路の津済の渡子の調賦を止め
TWEET Facebook はてブ Google+ Pocket原文
罷市司要路津濟渡子之調賦、給與田地。凡始畿內及四方国、當農作月、早務營田、不合使喫美物與酒。宜差淸廉使者、告於畿內。其四方諸国々造等、宜擇善使、依詔催勤。
現代語訳
市司(イチノツカサ)・要路(ヌミノミチ)の津済(ツワタリ)の渡子(ワタリモリ)の調賦(ミツキ)をやめて、田地(タドコロ)を与えなさい。
畿内から四方の国にまで農作(ナリワイ=農作業)の月には速やかに田営(タツクルコト)に務めなさい。美物(イオ=美味しいもの)と酒を食べてさせてはいけない。清廉な使者を使わせて、畿内に報告しなさい。四方の諸国の国造たちも良い使者を選んで、詔(ミコトノリ)のままに催し、務めなさい」
畿内から四方の国にまで農作(ナリワイ=農作業)の月には速やかに田営(タツクルコト)に務めなさい。美物(イオ=美味しいもの)と酒を食べてさせてはいけない。清廉な使者を使わせて、畿内に報告しなさい。四方の諸国の国造たちも良い使者を選んで、詔(ミコトノリ)のままに催し、務めなさい」
スポンサードリンク
解説
市司
農作業でできた野菜や穀物を取引するのが「市場」です。米だけ作っていても生活はできません。野菜もないとダメだし、魚だって食べたい。そういう取引をする市場は生活の根本だったわけです。
その市場を管理運営する役職が「市司」です。
要路の津済の渡子
ようは渡し舟のこと。東国から京へと登るためには、間に川が何本もありますから、これを越えるための「渡し守」に対価を払って渡っていたわけです。
調賦をやめて、田地を与えなさい。
これが具体的にどういう意味なのかはハッキリしません。市司たちから「税」を取るのをやめて、土地を与えて、そこから収入・税を得るようにしたのだろうと思われますが、イマイチ。
農作業でできた野菜や穀物を取引するのが「市場」です。米だけ作っていても生活はできません。野菜もないとダメだし、魚だって食べたい。そういう取引をする市場は生活の根本だったわけです。
その市場を管理運営する役職が「市司」です。
要路の津済の渡子
ようは渡し舟のこと。東国から京へと登るためには、間に川が何本もありますから、これを越えるための「渡し守」に対価を払って渡っていたわけです。
調賦をやめて、田地を与えなさい。
これが具体的にどういう意味なのかはハッキリしません。市司たちから「税」を取るのをやめて、土地を与えて、そこから収入・税を得るようにしたのだろうと思われますが、イマイチ。
スポンサードリンク
SNSボタン
TWEET Facebook はてブ Google+ Pocketページ一覧
孝徳天皇(日本書紀)の表紙へ
- Page33 孝徳天皇(三十三)王と臣たちの葬儀のルール
- Page34 孝徳天皇(三十四)正語正見
- Page35 孝徳天皇(三十五)第三者の証言があっても裁決はしない・強引に祓除を求める
- Page36 孝徳天皇(三十六)参河と尾張での馬詐欺
- Page37 孝徳天皇(三十七)市司と要路の津済の渡子の調賦を止め
- Page38 孝徳天皇(三十八)聖主の天皇は天に則して
- Page39 孝徳天皇(三十九)品部の廃止
- Page40 孝徳天皇(四十)百官を設け、位階を明らかにし、官位を授けましょう
- Page41 孝徳天皇(四十一)数えた田を民に与えなさい
スポンサードリンク