天智天皇(五十)4つ足の雛・8つの鼎が鳴る

MENU
TOP>天智天皇(日本書紀)>天智天皇(五十)4つ足の雛・8つの鼎が鳴る
スポンサードリンク

天智天皇(五十)4つ足の雛・8つの鼎が鳴る

TWEET Facebook はてブ Google+ Pocket

原文

己卯、新羅進調使沙飡金萬物等罷歸。是歲、讚岐国山田郡人家有雞子四足者。又大炊有八鼎鳴、或一鼎鳴、或二或三倶鳴、或八倶鳴。

現代語訳

(即位10年)12月17日。新羅の調(ミツキ)を献上する使者の沙飡金万物(ササンキンマンモツ)などが帰りました。

この年、讃岐国の山田郡の人の家に、雞子(トリノコ=雛)で4つの足があるものが生まれました。また大炊(オオイノツカサ=諸国の米や雑穀を分ける役所)に8つの鼎(カナエ)があり、それが鳴りました。
あるいは一つの鼎が鳴りました。あるいには2つか、あるいは3つが一緒に鳴りました。あるいは8つが一緒に鳴りました。
スポンサードリンク

解説

天智天皇はこれでお終い。
多足の雛
多足の動物は何かの前兆。

カナエは金属の鍋。鼎と書いているので、これは宗廟の宝器のことかもしれません。だとすると、それが鳴くということは朝廷の存続に関わる凶兆。ただ、これが単に「鍋」とか「竃(カマド)」とか「釜」の程度ならば、釜を炊くという神事は珍しいことではないので、その神事での出来事かと。大炊が食料の役所なんだから、釜神事という可能性も十分あります。それが吉兆か凶兆はなんとも。
Pre<<<  >>>Next 
スポンサードリンク

SNSボタン

TWEET Facebook はてブ Google+ Pocket

ページ一覧

スポンサードリンク

管理人リンク

編集