香山戸臣神(カグヤマトミ神)

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香山戸臣神

漢字・読みカグヤマトミ神
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概要

まとめ
●大年神(オオトシ神)と天知迦流美豆比売(アメチカルミズヒメ)の間に生まれた神。
●同じような名前の神に大香山戸臣神(オオカグヤマトミ)がいます。
●古事記にしか登場しない。
●正体は不明。

物語・由来

香山戸臣神(カグヤマトミ神)は大年神(オオトシ神)と天知迦流美豆比売(アメチカルミズヒメ)の間に生まれた神の1柱。性質はよく分かりません。古事記にしか登場しません。
ほぼ同じ名前の神オオカグヤマトミ
香山戸臣神(カグヤマトミ神)とは腹違いの神に「大香山戸臣神
オオカグヤマトミ)」がいます。どちらも正体不明ですが、名前が近いんだから、性質はほとんど一緒でしょう。
●ちなみにオオカグヤマトミは年神(オオトシ神)と香用比売(カヨヒメ)の子です。

カグヤマというのは「香」「山」と書きます。素直に考えると、「芳香がある山」という意味でしょう。

日本は夏は高温多湿で食中毒が多いです。食中毒を予防するものとして、昔から「香の強い物」を利用してきました。昔は病気は「魔」が起こすと考えていましたから、食中毒を予防する効果のある「香」があるものってのは、神聖なものという認識だったのでしょう。

すると、春や夏にスーっとする香のする山は、とても神聖に感じたハズです。クロモジかもしれないし、桐かもしれないし、沈丁花だったり、ヒバ、杉、松かもしれない。木じゃなくて草かもしれません。草なら、ネギ、ニラ、ニンニクかもしれません。

それに日本人は、山に穀物神が住んでいると思っていました。その穀物神が里に下りて畑に宿り、その畑で穀物を育てるわけです。山が清らかなほど、良い穀物神がいると考え、清らかである香のある山は「良い山」と考え、これを神格化した。それが「カグヤマトミ神」なのだと思います。
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引用

鳴鏑を神体とする神
大年神(オオトシ神)が天知迦流美豆比売(アメチカルミズヒメ)を娶った生んだ子が ……

大山咋神(オオヤマクイ神)。別名を山末之大主神(ヤマスエノオオヌシ神)……

次は庭津日神(ニワツヒコ神)。
次に阿須波神(アスハ神)。
次に波比岐神(ハヒキ神)。
次に香山戸臣神(カグヤマトミ神)。
次に羽山戸神(ハヤマト神)。
次に庭高津日神(ニワタカツヒコ神)。
次に大土神。別名を土之御祖神(ツチノミオヤ神)。
以上9神です。
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