けん玉は朝鮮(韓国)が起源?

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けん玉は朝鮮(韓国)が起源?

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概要

まとめ
三国史記にある演劇(音楽に合わせて舞い踊る)についての漢詩に「けん玉」の原型となったものがあると韓国が主張している。
●最近、けん玉の大会で音楽を鳴らしながら、けん玉をしているのを見て、演劇とけん玉が韓国人の中で結びついたのではないか?
●韓国は儒教国で、王朝が変わると文化が根絶やしにされやすい。よって過去の文化が歴史書の中にしか残っていないということが多い。
●韓国にけん玉の文化が一切残っていないくても韓国人は疑問に思わない。
●韓国は道徳が大事で、客観的な事実よりも道徳が優先される。韓国人の優秀さを示す「起源主張」はたまらない快感。
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けん玉は朝鮮(韓国)が起源?

三国時代から行われてきた伝統遊びの一つ「チュクパンウル」(ケンダマ)が最近第2の全盛期を迎えている。木をチャング(ツヅミ)形に作り、これを空中に放り上げて受け取る形のこの技芸的遊びは過去、崔致遠(チェ・チオン)の「郷楽雑詠」に記録され、三国時代から朝鮮時代に至るまで子供たちの間で粘り強い人気を得ていたと伝えられる。
http://www.asiae.co.kr/news/view.htm?idxno=2016061915170560876 

最近、韓国はけん玉が朝鮮(韓国)が起源だと言い始めたよう。そもそも「けん玉」は「剣+玉」で玉を剣で突き刺すことから来た名前で、日本のけん玉も元々はヨーロッパでの遊びが伝わったものと言われています。現在のけん玉の形式になったのは日本ですが、日本お得意の「文化輸入+改善」で生まれたのが現在のけん玉ってことです。

朝鮮としてはこのけん玉の起源が朝鮮にあったんだ!と言いたいのでしょう。主張としては朝鮮の「チュクパンウル」が世界中に伝わり、日本にも伝わり、現在のけん玉になったのだから、朝鮮の「チュクパンウル」が無ければ、現在のけん玉は存在できない。よってチュクパンウルこそが偉いし、引いて朝鮮(韓国)が偉いのだ。感謝しろ。ということです。

しかし、けん玉のような子供の遊びは世界中にあり、それが朝鮮由来なのかというとそんなことは分からないハズです。で、その根拠となっているのが「三国史記」という朝鮮の歴史書に書かれた「朝鮮の音楽」についての漢詩「郷楽雑詠」にあるというわけです。ちなみに郷楽雑詠というのは5首からなり、それぞれが「金丸(きんがん)」「月顚(げってん)」「大面(だいめん)」「束毒(そくどく)」「狻猊(しゅんげい)」という題名がついています。これらは「演劇(音楽に合わせて舞い踊る劇)」のことです。
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問題

ここで大きな問題がいくつかあります。
これらの演劇というのが朝鮮半島には全然残っていないのです。だからこれらは演劇であることは間違いないのですが、どういうものか分かっていません。正確に言うと朝鮮の人には幾つかの理由で「分からない」のです。一つは、朝鮮に「古来からの舞楽」というものが残っておらず、イメージしにくいってことです。
どうしてもその片鱗を知るためには日本の舞楽を見なくてないけません。日本は中国や朝鮮から舞楽が伝わり、それが残っています。

もう一つは、過去の朝鮮の公式な文書は皆、「漢文」で書かれているのに、韓国人は漢字が読めないってことです。日本人は漢文が読めなくても、漢字が読めますから、多少説明すると「理解」できるんですね。漢字の意味を知っていますからね。韓国人が漢文を読むってのは、日本人がアラビア文字を読むのに匹敵する難読作業なんです。というわけで三国史記も当然、読めない文書であり、「チュクパンウル」なるものが一体どのようなものであるか?についてこれだけネットが広がっても韓国人は検証・批判がほぼ出来ません。日本なら、古事記・日本書紀で「トンデモ説」を出せば、すぐに猛烈なツッコミが来るでしょうが、韓国ではそういうことが無いんです。
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儒教と起源

もう一つ大事なポイントは儒教です。
朝鮮は儒教国です。
儒教では生徒より先生が絶対的に偉いのですね。まぁ、どこの国でも生徒より先生の方が偉行っちゃい偉いのですが、後々でも生徒が先生を超えることが無いんです。なぜなら先生が教えなければ生徒が知識を得ることが無いからです。だから先生より優れた生徒は存在しないことになっています。変な理屈なんですが、儒教ではそうなんです。だから儒教国の韓国では「起源」を主張したくてたまらないのです。起源なんだから、俺たちは偉い。俺たちは上。お前たちは下。これが起源を主張する非常に強い動機になります。
●起源主張は韓国人の優秀さを示すことになり、たまらない快感です。

そんな儒教では道徳が大事とされます。
朝鮮の有能さを示す「けん玉の起源」を主張するこの説を否定するのは韓国の道徳に反します。わざわざ皆んなが損をするようなことを言うのは不道徳なんですよね。だから「トンデモ説」を否定するのは難しいのです。元から検証することもできないし、その動機も無いのです。
●韓国人の優秀さを示す起源主張という道徳が、「客観的事実」よりも優先されるのが徳治主義です。
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それで起源なのか?

けん玉は朝鮮(韓国)が起源か?
結論から言えば分かりません。
そもそも三国史記に書かれた演劇についても、朝鮮由来のものではなく、シルクロードから伝わったものだろうと言われていますが、それも朝鮮の人は「認めない」でしょう。演劇が他国由来ならば、けん玉の起源は朝鮮ではないと考えた方が自然なんですがね。誰かから教えられたということを認めるのは彼らは我慢できないのです。

それでもけん玉の原型がそこに無かったとは言えません。「ある」ことを証明するのは簡単ですが、「ない」ことを証明するのは、ほぼ不可能です。どうしても言うならば「けん玉の起源と考えるには不十分」程度のことです。まぁ、かなり不十分なんですよ。というかコレで起源を主張されたら、なんだって朝鮮起源になりますよ。
けん玉起源が生まれた理由を推測
ところで、けん玉の原型というのは子供の遊びです。
その起源が音楽に合わせて舞い踊る「演劇」を結びつくって変じゃないですか??
当時の演劇は単なる娯楽ではなく、政治と結びついていました。そういう正式なものが子供の玩具に成り果てるというのはアリエナイことではないとはいえ、ズレてると思うのです。
韓国にけん玉遊びはない
根本的な話ですが、現代の韓国には「けん玉遊び」というものが存在しません。存在しないから日本のけん玉をそのまま持ち込んで練習しているのです。古来からあれば、朝鮮の古来から伝わるけん玉で遊べばいいでしょう。つまり、根本的に「けん玉」や「チュクパンウル」がどのようなもので、どんな意味を持っているのか、誰も分かっていないのです。なぜかというと中国や朝鮮というのは儒教国で王朝が変わると前の王朝の文化は根絶やしにされます。よって中国や朝鮮の過去の文化というのは歴史書にあっても、現物はほとんど残ってない、ということが多いのです。だから仮に「チュクパンウル」というものが過去に存在していたのに、現在に「何も残っていない」としても朝鮮の人は全然疑問に思わないんです。
●場合によっては日本が占領時に根絶やしにしたくらいのことを言いかねない。
●日本は2000年前から天皇がいる。宮廷や各地の祭りなどに、古い風習や慣習や伝統が残っている。こっちの方が世界的に見て異常。ところが日本人はこれが普通だと思っているので、過去の文化が一切残っていない朝鮮(韓国)の感覚は逆に理解できない。
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突然、けん玉の起源を主張した理由

もしかして最近、「けん玉を音楽に合わせて演じる」のが世に出ているのを見て、韓国人の頭の中で「演劇」と「けん玉」が結びついたんじゃないかと思うのです。大会などでは音楽をガンガン鳴らしてけん玉してますよね。もちろん場を盛り上げるための単なる演出ですよ。
●音楽とけん玉が結びついたのってついつい最近のことで、日本人からしてみると「けん玉」は単体で遊ぶものです。音楽は関係ない。

最近、けん玉がブームになってきて、世界大会が開かれた。それを見てみると音楽に合わせてけん玉をしている。「じゃあ」と調べてみると、三国史記の演劇について述べた漢詩に「けん玉」と取れなくもない記述があった。よし、これで「けん玉は朝鮮が起源」と主張しよう!となった。
そんなところじゃないかと思います。
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