徳治主義

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徳治主義

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概要

まとめ
●徳治主義では正しい人が王になる
●正しさは曖昧な物差しなので、王はその「正しさ」を前の王を否定することでハッキリさせる。
●否定するための事実は客観的な事実である必要はなく、なによりも否定することが優先される。
●徳治主義では会社経営で失敗すると、それは経営者が「悪」だからとなる。
●徳治主義では後任者が前任者を否定する。場合によっては罪に問う。
●それは社会全体にあり、結果を出さないと「悪」となる恐怖がある。そこで結果のねつ造が起きやすい。
●日本と中韓は文化・思想が違う。
●本来の徳治主義は「法」より「徳」が上回ること。詳細は「法治と徳治」から。

参考:韓国の身内主義・身内びいきの理由中国と韓国が法律・条約を守らない理由…契約主義と和と徳治主義 道徳が法律を超える(徳治主義の一面)
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徳治主義とは

徳治主義
韓国と中国は儒教。儒教は徳治主義です。徳治主義は「徳のある立派な人物が王になると国が栄える」というもの。では『徳がある』というのは何か?というと、それはハッキリとはしません。正しさというのは、時代によって違うし、状況にもよります。そこで「現王は正しい」のが前提ということになります。
王の正しさをどうやって証明するか?
王は正しい。しかし、その正しさは何から来るか?となると、「前の王より正しい」ということです。ひっくり返すと「前の王は悪」ということです。

そこで現王は前王を断罪します。
それが韓国の歴代大統領が逮捕されたり自殺に追い込まれる理由です。
●もちろん韓国の大統領が不正を働いていることも原因でしょうが。
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断罪

前王は断罪される
日本の歴史の中、何度も天皇は権力を握りましたが、何度もその権力を失いました。しかし、結局断絶することもなく、現在も今上天皇の血筋が残っています。明治維新のとき、最後の将軍の徳川慶喜も殺されませんでした。日本では前王が必ずしも殺されません。それは現王の正統性が前王の「悪」によって成り立つわけではないからです。

しかし中国と韓国では違います。前王の「悪」が現王の正統性となるので、前王は断罪され、皆殺しです。
●そのために文化の途絶が起こりやすい。よく中国人が「中国で消えてしまったものが、日本に残っている」と言うのは、日本と中国のこの思想の違いから。

断罪は自由自在
前の王を殺し、新しく就いた現王は前の王を否定することで「正統性」を主張します。政権を安定させるためには、徹底的に前王を否定しなくてはいけません。
しかし前王朝のシステムに問題があったから王朝の入れ替えがあったとしても、前王が「悪」とは限りません。王朝が倒れて新しい王朝が立つのは、現王の武力が優れているとか、支持者が多いとか、経済力がある、といった理由であって、「正しい」とは限りません。
しかし「徳治主義」である以上、現王は「正しく」あらないと王にふさわしくありません。

ではどうするか?
正しいは前提
そこで事実より、「正しいという前提」が最優先されます。客観的な事実より、結論が先に立ちます。つまり、嘘やこじつけが当たり前となってしまいます。
参考:正義が事実を追い越す恐ろしさ
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嘘をつく

嘘の理由
中韓は簡単に経済指標をごまかしたり、様々な嘘をつくと指摘されます。

それはなぜか??
徳治主義とは関係ない、ような気がします。

理由は「失敗=悪」という思想からです。
性善説も関係しています。性善説のページを参考にしてください。

例えば会社経営なら……
事業や仕事で失敗したとき、それは「不徳の致すところ」であり、つまり「悪」だから、となります。実際には事業計画がおかしいかもしれないし、人材が不足していたり、適していなかったり、環境や運が悪いから、かもしれません。実際に結果を左右するのはそういった様々な要因です。問題点を洗い出して改善してもう一度挑戦すればいいのです。客観的には経営者の人間性とは無関係です。それが普通の…中韓以外の国の常識的感覚です。
でも、徳治主義では、失敗した原因は徳が不足していたからであり、「悪」だからです。
●日本にも儒教の影響があり、「不徳の致すところ」という言葉はこのためです。

結果は良いものでないといけない
悪い結果が出るということは、「経営者が悪」だからです。客観的には因果関係はありませんが、徳治主義ではそういうことになります。
場合によっては韓国の大統領のように後任者に否定されるだけでなく断罪され、罪に問われることもあります。それは「悪」だからです。「悪」だから悪い結果を呼び、地位を追われたのです。だから罪を問うても構わないのです。

失敗は「悪」にとどまらず、「破滅」にまで繋がります。これは怖い。会社にしろ政治にしろ上り詰めることで得られるものもあるでしょうが、恐怖が非常に大きい。

それを防ぐにはどうするか? 事実を歪めて誤魔化すしかありません。もちろん良い結果が出ているときは誤魔化す必要はありませんが、いつも良い時とは限りません。そこで保身のために隠ぺいやねつ造が起きやすくなります。そしてそのせいで対応が遅れ、傷口が広がり、本当の「悪」となっていきます。
●日本では結果も大事ですが、人物の評価のほとんどが「人間関係」です。人付き合いが上手い人物の評価がもっとも高いです。日本では多少優秀でもコミュニケーション能力が低いとダメです。
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