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日本の古代ロマンは深読みと妄想の産物か?
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まとめ
●細かい部分では妙なところがあるが、全体としては発掘や他国の歴史書と矛盾はない
●重箱の隅をつつくようにして推論に推論を重ねるのはどうかと思うが、そこが面白いのでやめられない。
●日本の過去の古代史観は戦争の反動による「自虐史観」
●細かい部分では妙なところがあるが、全体としては発掘や他国の歴史書と矛盾はない
●重箱の隅をつつくようにして推論に推論を重ねるのはどうかと思うが、そこが面白いのでやめられない。
●日本の過去の古代史観は戦争の反動による「自虐史観」
人のことは言えない
人のことは言えない、ととりあえず逃げを打っておいて。
古代史にはいくつかの問題がある。一つは資料が少ないこと。中国・朝鮮と日本の古事記・日本書紀と風土記といったものが日本の資料のすべてでこれらから多くを「推測」しないといけない。
だから物証が大事だ。稲荷塚古墳の鉄剣の文字によって5世紀に漢字が使われていたことと、ワカタケルこと雄略天皇の実在がハッキリした(鉄剣の発見は1968年)。それまでは正直、記紀の記述はどこまで本当が怪しいというのが一般的だったらしい。
物証は少ない。天皇の墓は宮内庁が管轄していて「発掘禁止」になっているし、そもそもそれ以外の物証は限りなく少ない。わずかな物証から推測すれば、妄想したい放題。これもまぁ仕方が無い。
古代史にはいくつかの問題がある。一つは資料が少ないこと。中国・朝鮮と日本の古事記・日本書紀と風土記といったものが日本の資料のすべてでこれらから多くを「推測」しないといけない。
古代史はどこの国も資料が少ないもの
だから物証が大事だ。稲荷塚古墳の鉄剣の文字によって5世紀に漢字が使われていたことと、ワカタケルこと雄略天皇の実在がハッキリした(鉄剣の発見は1968年)。それまでは正直、記紀の記述はどこまで本当が怪しいというのが一般的だったらしい。
物証は少ない。天皇の墓は宮内庁が管轄していて「発掘禁止」になっているし、そもそもそれ以外の物証は限りなく少ない。わずかな物証から推測すれば、妄想したい放題。これもまぁ仕方が無い。
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本当は謎が無い古代史
そんな中、八幡和郎さんの著書「本当は謎が無い古代史」、を読むと、なるほどと思う。細かく言えば、謎はあるかもしれない。でも流れでみると謎はない。謎というより「古代ロマンビジネス」というのが跋扈している。
ある程度は仕方が無い。人情としてもわかる。私も好きだからこんなサイトを運営しているわけだし。でも、井沢元彦さんや関祐二さんのように、推論に推論を重ねるのは「どうか」とも思う。でも、楽しいし、それで古代にみんなが興味を持つならいいとも思っている。でも、でも、でも。
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日本の分かりやすい歴史
? | 神武天皇 | 大和に国が出来る |
3世紀? | 祟神天皇 | 領地が広がる |
4世紀 | 神宮皇后 | 朝鮮半島進出 |
4世紀 | 応神天皇 | 半島から中国の文化が伝わり発展 |
5世紀 | 仁徳天皇 | どでかい古墳を作るくらいに発展 |
6世紀 | 半島の領地を失う | |
7世紀 | 白村江で唐に完敗 | |
8世紀 | 半島進出をあきらめる |
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歴史背景
こんな風に分かりやすく書くと、謎が無くなって面白くない。よく言われる謎に「初代天皇は神武ではなく祟神」というものがある。あとは応神天皇も初代か、新王朝の王だった、とか。その理由が「神」という文字が名前についているから、という。
「天皇」の名前に「神」とつくところで、日本は「飛躍的に発展」している。仁徳天皇は発展させたというより、そのとき発展したよーっていう感じです。
一時が万事こんな感じ。疑問を持てば切りが無い。もちろん疑問を持つことは大事です。でも結論が偏っているんですよね。韓国みたいにやたらと「韓国は世界の中心」ってのよりはマシですが、気持ち悪いことに変わりない。
結局、自虐史観が根底にあるのですよ。
王朝がどうとかは可能性として否定できないが、その程度の話。可能性がある程度のことが事実として次の推論の土台になっていることが多い。
「天皇」の名前に「神」とつくところで、日本は「飛躍的に発展」している。仁徳天皇は発展させたというより、そのとき発展したよーっていう感じです。
●「神」という名前がついている天皇は、すごくいい時代の天皇という程度の意味合いだと考えれば、さほどのことではない。
●「ハツクニシラシメススメラミコト」と呼ばれる天皇が二人いる。神武天皇と祟神天皇。国を立てた神武天皇がそう呼ばれるのは当然。祟神天皇も同様に「国を立てたに等しい活躍をした」と思われる。
●祟神天皇と神武天皇の間には8代の天皇がいるが、その天皇が実質なにも結果を残していないのに対して、祟神天皇は爆発的に領地を広げている。奈良の一地方の氏族に過ぎなかった大和が少なくとも伊勢から出雲に影響するようになったのだから「ハツクニシラシメス」と呼ばれてもおかしくない。
●「ハツクニシラシメススメラミコト」と呼ばれる天皇が二人いる。神武天皇と祟神天皇。国を立てた神武天皇がそう呼ばれるのは当然。祟神天皇も同様に「国を立てたに等しい活躍をした」と思われる。
●祟神天皇と神武天皇の間には8代の天皇がいるが、その天皇が実質なにも結果を残していないのに対して、祟神天皇は爆発的に領地を広げている。奈良の一地方の氏族に過ぎなかった大和が少なくとも伊勢から出雲に影響するようになったのだから「ハツクニシラシメス」と呼ばれてもおかしくない。
一時が万事こんな感じ。疑問を持てば切りが無い。もちろん疑問を持つことは大事です。でも結論が偏っているんですよね。韓国みたいにやたらと「韓国は世界の中心」ってのよりはマシですが、気持ち悪いことに変わりない。
結局、自虐史観が根底にあるのですよ。
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個人的コラム
別に謎が一切ない、と言っているのではないのです。しかしこの年表の流れを無視した理屈は意味が無い。年紀が嘘であったり、伝承・神話があったとしても全体の流れは「事実」です。これは朝鮮の三国史記、中国の歴史書、発掘の中でもつじつまが合っています。
自虐史観
戦争の反動です。日本には歴史が無い。すべては朝鮮半島から伝わった。記紀は嘘ばかり。そういう結論に向かっているだけ。資料が少ないから推測が多くなり、そこに願望が混じる。
それこそ「結果ありき」の「理論」。それって神話から別種の神話を抜き出しているだけです。
新しい日本の古代史観は戦争と縁のない新しい世代が解いていくべきじゃないでしょうか。
中でも神宮皇后の「朝鮮征伐」は、戦時中に朝鮮併合の理由の一つとして神宮皇后が利用された反動で、「神宮皇后は実在しない」「朝鮮征伐は無かった」というのがよく言われましたが、まー、どうしてそんなことになったのやら。
自虐史観
戦争の反動です。日本には歴史が無い。すべては朝鮮半島から伝わった。記紀は嘘ばかり。そういう結論に向かっているだけ。資料が少ないから推測が多くなり、そこに願望が混じる。
それこそ「結果ありき」の「理論」。それって神話から別種の神話を抜き出しているだけです。
新しい日本の古代史観は戦争と縁のない新しい世代が解いていくべきじゃないでしょうか。
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コラムいろいろ(連載)の表紙へ
- Page1 神が生まれた理由:村から国へと組織が拡大したため
- Page2 日本の神の役割と大王・天皇の発生
- Page3 日本人にとっての神、神の取り換えをする感性
- Page4 最後の神の取り換えと天照大神が女神の理由
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