現代の日本で男色(衆道・同性愛)が許されていない理由

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現代の日本で男色(衆道・同性愛)が許されていない理由

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現代の日本で男色(衆道・同性愛)が許されていない理由

まとめ
●日本では古くから同性愛が一般的だった。
●平安から戦国、江戸時代、明治までは衆道・同性愛の記述はいくらでも見られる。
●日本には同性愛を差別するロジックがない。
●戦後の同性愛差別のはテレビという「消費者の均一化」を含んだビジネスが産んだのではないか?
●テレビは「普通」を提示した。普通を提示することで、消費を促した。その普通が蔓延する中で「普通ではないもの」が排除された。それが戦後の「同性愛差別」ではないか?
●日本は和の民族で異物を排除する性質がある。
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同性愛(衆道)の歴史

日本には同性愛を否定するロジックがありません。そこに仏教が入ってきました。仏教は執着心を無くすのが目的の宗教ですから、女色もダメだし、男色もダメです。性欲を持っちゃいけないんですね。でも、仏教は屁理屈をこねて男色を許可することにしました。それが日本の男色文化の根源となります。
●おそらく仏教伝来以前からあったが、記述では見られない。


その後、儒教も日本に入りました。儒教ではその性質上、男色は許されません。ただし、儒教が本格的に日本に入ってくるのは江戸時代で、その思想が根付いたのは武士だけで、しかもその儒教の教えは例によってと言うべきか、モザイク状でした。影響はところどころなんです。江戸時代に儒教が入ってきたからといって、日本で男色が全面的に否定されたとは言い難いです。
明治以降の男色
明治になると地方の人たちが中央に関わるようになります。そのときに地方に残っていた男色文化が中央に入り込みます。それが明治時代の男色流行です。ところがそれが徐々に下火になり、戦後になると、何故か男色が日陰者になります。
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と、言っても同性愛は決して大多数じゃない

「江戸時代や明治に男色が一般的だった」みたいに言うことがあるんですが、果たしてどこまで一般的だったのか?というと、あくまで少数派なんですね。少数派だけど、キリスト教や儒教のように、問答無用に即ダメってことはない、まぁ、その程度の事です。日本人がみんなバイセクシャルじゃないんです。大多数は…いやほとんどが異性愛です。それは今も昔も変わらない。でも、社会的には明らかに許容されていたんです。春画に同性愛のものもあったし、「男娼」もいた。
●キリスト教では聖書で同性愛は否定されているが、12世紀まではそこまででもなかった。

問題は戦後、同性愛が排除されたことです。
江戸や明治に比べると明らかに日陰者です。

西欧文化を取り入れた結果のキリスト教的同性愛NGもあったでしょう。
儒教的にダメというのも多少はあると思います。
でも、それだけじゃないでしょう。
それだけでは説明がつかない。
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和と差別

和の民族
日本は和の民族で、集団から異物を排除する性質があります。
和の集団の秩序を守るために異物を排除するんです。つまり社会の中で異物である同性愛を社会が排除するんですね。でも、日本の社会には男色が一定数はあって、それは昔っからのはずです。だから異物っても、そうでもないはずなんですよね。それに日本が和を重んじる民族であることは、戦後に突然現れたものではありませんから「和」は要因であっても原因ではないはずです。

私はテレビが社会を均一化したからなのではないか?と思っています。
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テレビが均一化することで生まれた差別

テレビは普通を提示した。
というか、テレビは視聴者を均一化して、均一な商品を大量に売るのが特徴の媒体です。消費者が均一であることがテレビにとって良いこと…ビジネスがしやすい状況です。それを意図していたかではなく、ただ、視聴者を均一にすることでビジネスは大きくなった。

まぁ、そもそもが異性愛が王道で大多数なんですから、テレビは大多数である異性愛を当然ものとして提示しますよね。ドラマもバラエティも異性愛を主軸にする。男と女が恋に落ちる。これは当たり前のことです。別に問題はない。日本人がそもそも和の民族ですから、この普通ってのに弱い。その結果、普通から外れたものに厳しく接する。

それが戦後の同性愛差別なんじゃないか、と思っています。

テレビが作った普通が、そこから外れた同性愛を否定する。
それじゃないのか?
もしくは、それが儒教やキリスト教の同性愛ダメの理屈を助長したのではないか?と思います。
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