日本と韓国と欧米では法律のニュアンスが違う

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日本と韓国と欧米では法律のニュアンスが違う

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日本と韓国と欧米では法律のニュアンスが違う

まとめ
●キリスト教・ユダヤ教の人たちにとって法律は「神との約束」が根本。
●儒教の国では法律は「補助的」なもの。
●日本では法律は「社会のルール」。守らないとハブられると思っている。

欧米社会の法律の意味

欧米の法律はそもそも神と人間の「契約」です。
神様との約束は非常に厳しいものです。
離婚するために宗教を作ったヘンリー8世
例えば結婚。結婚は神に誓うものです。今でこそ結婚生活が破綻したら離婚できるようになっていますが、昔は一旦神の前で契約した結婚を反故にすることはできませんでした。なにせ神と約束したことですからね。そこで離婚をするために「宗教そのものを変更」したのがヘンリー八世のイギリス国教会です。権力者ですら離婚するためには、そこまでしないといけないんです。ルールを変更するには神との関係から見直す必要があったんです。法律というのは神とは切り離せないし、法律を支えているもの……法律を守らせているもの……それが「神」です。神がいないと法律は成立しません。欧米では、法律を守らないものは、暗に不信心・神に対して不敬ということになります。
●ヘンリー8世が国教会を作ったのは、単に離婚するためじゃない!とも言われますが、一つの大きな理由ではありますので。
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儒教国(中国・韓国・北朝鮮)の法律の意味

一方、韓国や中国といった儒教国では、法律は国家を治めるための補助的なものです。儒教において大事なのは法律ではなく道徳です。道徳が法律よりも優先されるのが儒教です。これを徳治主義と言います。徳治国家という言葉はないんですが、儒教国は徳治国家と言っていいでしょう。

儒教国では法律はなんなら守らなくてもいいものです。もちろん守るべきものなんですが、必ずしも守らなくてもいいものなんですね。なので儒教国では権力者は、身内に利益供与をします。身内に利益を渡すという「道徳」が「利益供与はだめ」という法律を超えてしまうからです。誰だって親族や知人に得させたいですよね。そして、あなたが親族や知人から利益を得たら嬉しいですよね。あなたに利益を与えてくれた人のことをあなたは「いい人」だと思うでしょう。そんな「いい人であろうとする気持ち」…つまり道徳が法律より優先されます。
●そういう社会ですから、儒教の国の人は「法律を優先させる」法治国家のあり方がひどく「冷たく」感じます。


法律は道徳より下になるので、割と簡単に法律は反故にされます。その道徳の代表が「反日」です。反日という道徳の前には条約も法律も吹っ飛んでしまいます。
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日本にとっての法律の意味

で、日本はどうかというと、日本は法治国家で徳治国家ではありません。祝詞(神社でお祓いの時に読む文章)の中に約束事があるように、キリスト教やイスラム教の国のように法律は神との約束事が根本にはあります。しかし、日本は多神教で、一神教のような絶大な力を持った神は存在しません。

じゃあ、日本人にとっての法律の根本は何か?

日本の法律の根本にあるものは「和」のルールです。
日本人は集団に属し、その集団に依存する「和」の民族です。自分の存在価値を集団に委ねるんですね。だから集団からハブられるのが怖い。集団に属するためには条件があって、それが「同じ」であることです。同じというか「共通点」というべきでしょうね。その共通点の一つが「ルール」です。ルールを守ることが集団に属するためには必要です。このルールが日本人の遵法意識の根本にあります。日本人の遵法意識と欧米の人の遵法意識は、パっと見には似ているんですがちょっと違う。

日本人は法律というよりはルールそのものを守ろうとするので、法律に限らないんです。一番わかりやすいのが「行列」。行列を作らないといけないなんていう法律はありませんよね。でも、日本人は守る。ルールを守ることそのものが大事だからです。
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マナーについて

ちなみに、欧米の人もマナーや礼儀を重んじます。彼らが重んじているのは「知性」「理性」です。知性・理性がマナーの根本で、マナーを守ることが彼らの知性・理性を証明し、同時に「魂」の価値を高めるんです。だから欧米から見た時、日本人が行列を作っているのは非常に「知性的・理性的」に見えます。実際にはメカニズムが違うんですよ。そう見えるってだけです。
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