習近平が「韓国は実は中国の一部だった」とトランプに言った意味

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習近平が「韓国は実は中国の一部だった」とトランプに言った意味

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概要

2017年4月6日から7日の米中首脳会談の中で習近平がトランプに「韓国は実は中国の一部だった」と講釈したことが話題になっています。韓国政府はこの発言について猛反発。このページではその意味について解説しています。
まとめ
●儒教では遡る感覚。
●もしも朝鮮半島がかつて中国の一部だったとするならば、現在、北朝鮮・韓国が独立しているのは「不道徳」となる。
●中国が「朝鮮半島は歴史的に中国の一部だ」と主張することは、暗に「朝鮮半島は中国のものだ」という、侵略宣言に等しい。
●韓国が反発するのは当然。
●この儒教の感覚で言えば、アメリカはインディアンやヨーロッパの支配下にないといけない。この理屈は現在の国際社会では通じない。
●トランプは「だからどうした??」と思ったはず。
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儒教はさかのぼる学問

中国と韓国は儒教国で、儒教はさかのぼる学問です。あなたはお父さんがいるから存在できる。だから、あなたはお父さんを敬わないといけません。それが道徳です。これは「国」でも当てはまります。例えば、韓国がかつて中国の一部であったのならば、現在、韓国が独立しているのは「不道徳」であるとなります。かつて中国の一部だったのならば、韓国は元どおり中国の一部になるのが筋だ!という考えです。

歴史問題は政治問題
こういう考えがあるので韓国は、5000年前から存在し、現在まで一度も独立を阻まれたことがない!と主張するのです。この理屈が破綻すると、韓国は独立を保てません。だから過去に韓国は中国の一部であったことは絶対に認められません。儒教国にとって歴史問題とは政治問題です。切り離すことは出来ません。

韓国はかつて日本に併合されていましたよね。その併合が「国際的に同意を得られた合法的なもの」だとは絶対に認めませんし、併合後に「日本が投資をしてインフラ整備して教育をして良い統治だった」とは認められません。だとするならば韓国が独立しているのは不道徳になってしまいます。日本は汚い手を使い、無理矢理に併合し、朝鮮から収奪し悪の限りを尽くしていないといけないんです。よく韓国で「日本の統治は良いものだった」と大学教授などが主張することがあるんですが、韓国国内でボコボコになるのはそういうことです。

そんな韓国にとって「韓国は中国の一部だった」という習近平の言葉は、いわば「侵略・支配の宣言」です。韓国政府はそんな言葉は認められません。
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中国はなぜこの発言を?

では中国はどうなんでしょうか。
中国は、歴史的に朝鮮半島は中国のものだった。
だから朝鮮半島は中国のものである!という主張です。
中国としては北朝鮮も韓国も自分の子分であると言いたいのです。
これは韓国政府が考えるまんまです。
●中国政府と韓国は同じ感覚ですから、ここのところは見解が一致しているわけです。
●中国としてはアメリカが北爆しても朝鮮半島は「俺たちのものだ」と言いたい。
●中国が消極的なのは、結局、力がないから。

アメリカはどう考えるか?

ではアメリカはどうかというと、なんとも思いません。
もしも儒教の感覚で、支配範囲が決まるのであれば、アメリカはインディアンの支配下になるか、もしくはイギリスやヨーロッパの支配下にないといけません。この理屈を世界中に広げると、かつての世界はヨーロッパ列強の植民地でしたから、世界の現在の独立国家のほとんどがヨーロッパの支配下にならないといけません。中国の理屈は現在の国際社会では全く通りません。

トランプは習近平のこの発言を聞いて、こう思ったはずです。
「ふーん。
それで???」
と。


中国はズレているんです。ズレていて、客観的に見えていない。
儒教の感覚が国際社会に通じると思い込んでいるし、儒教の感覚を押し通そうとしている。この感覚の違いは徐々に中国の孤立を招くと思います。
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