為替操作国認定に見る米韓の感覚の差

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為替操作国認定に見る米韓の感覚の差

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概要

韓国が為替操作国に認定されるかもしれません。
韓国はこれについて批判的です。
なぜ、批判的なのかというとって説明するのもアレなんですが、それは「そうされると困る」からです。何かしらの罰があっても不思議じゃないですからね。このサイトでは文化的な分析を中心にしていますので、経済の問題は割愛。専門外ですから、本職の経済系サイトを見てください。
まとめ
●韓国は儒教国で法律より道徳が優先する。
●法律の価値が低い。
●法・ルール・条約・合意といったものは守らなくちゃいけないとは思っていない。
●国全体がそう考えている。
●そんな韓国から見ると「為替操作国認定」はアメリカの「嫌がらせ」にしか見えない。
●アメリカ側では「基準」があり、その基準を満たせば為替操作国認定をする。これはある程度は建前ではあるが、基準を満たしていない場合は、当然、認定されない。欧米では法(ルール)は神との約束が根底にあるから。儒教国とは感覚が違う。
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徳治主義

儒教国では法律の価値が低いです。
法律はあくまで道徳を補助するものであり、道徳が法律を上回れば、簡単に法律・司法は蔑ろにされます。最近では朴槿恵の罷免です。よく日本ならば朴槿恵は罷免されなかっただろうと言われます。これは罷免された時、証拠と呼べるものはなく、あくまで疑惑の域を出ることがなかったからです。証拠がなくても罷免されるのは朴槿恵は悪であるという認識が韓国社会に広がったからです。悪というのは道徳的に悪という意味です。

道徳が法律に勝つ社会ということは、社会には必ずしも法(ルール)を守らなくていいという認識があるということです。個人が法(ルール)を守らないのは、どこの国でもあります。そういう人は一定の割合で存在するものですが、社会全体が「法(ルール)をまもらなくていいと思っている」ってこととは、意味合いが全然違います。
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米韓の法に対する感覚の差

で、為替操作の話です。
為替操作をするってことは公平な貿易取引が出来ていないってことです。これをアメリカが批判するのは、それが妥当かどうかはともかくとして、正当なものです。少なくとも「そんなことは言ってはいけない」というものではありません。自国の利益を守るものであり、国民から信任された政府としては、国民の生活を守るためには当然なことです。そのなかで、為替操作国認定に韓国が認定されるのは、別に感情的に認定しているのではなく、あくまで「基準(=ルール)」があって満たされていたら認定されますよってことです。
●基準から外れるようにすれば、認定は避けられるんですよね。

しかし、韓国はそうは考えない。
なぜかというと法(ルール)を必ず守らないといけない、とは思っていないからです。韓国では法(ルール)というのは道徳でどうとでもなると考えていますから、為替操作国認定とはつまり、アメリカの嫌がらせだと思っているんです。アメリカが韓国に好意を持っていたら認定はされないし、嫌いだったら認定される。社会全体が法(ルール)を守る必要がないと考える場合、そんな風に見えるんです。彼らに為替操作国認定が妥当かどうかという議論はありません。認定基準があって、そこに照らし合わせて客観的に認定したとは考えません。彼らの中に法(ルール)を厳格に運用するという感覚がないからです。

欧米にも問題はある
もちろん欧米というのは法(ルール)を恣意的に変えることが多いんですよ。スポーツでは特に多いですよね。スキージャンプでバンバン日本が勝つと、日本人が不利なルールに変えるとか。そういう人たちなんですが、でもルールは守るんです。スキージャンプの場合だと日本が不利なルールになるまでは、変更前のルールは守るんです。それで試合をする。もちろん、変更後も守ります。欧米の人たちは少なくとのそのルールは守らないといけないと思っています。自分たちに有利なルールに変えるのはどうかと思いますが、それでもルールは守る。
●欧米にとって法(ルール)とは神との約束が根底にあり、彼らにとって法…条約・合意・ルールを破る奴はクソ野郎となる。
●実際に守るかではなくて、「守るべきだ」とは思っています。そこが儒教国(中国・韓国・朝鮮)とは感覚が全然違うわけです。
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儒教国は法(ルール)を守らない

ところが儒教国ではそもそも法(ルール)を守る気がない。
これは日韓合意に顕著に表れています。
よく、日韓合意は無効だと韓国の次期大統領が主張していますが、どうしてあんな約束をしたのか、という根本に「法(ルール)を守る気がない」ってのがあるんです。守る気がないんだからどんな合意もできる。韓国政府は合意を守らなくてもいいと考えていて、取り締まる気もなかった。ただ10億円を貰うだけの気持ちだったんです。そして合意を無効だというのも「法(ルール)を守る気がない」からなんです。国際条約そのものを社会全体が軽んじているんです。

為替操作国認定にも似たような感覚が根底にあって、じゃあ、為替操作国認定されなかったとして、今後は為替操作をしないのかというと、そういうことじゃないんです。法(ルール)を守る気がないんですから、今後も必要ならば為替操作をします。これは韓国がおかしいのではなくて文化的にそういう感覚なんだってことです。
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