稲の遺伝子:日本の稲は中国から朝鮮半島を経由しないで伝わったことが判明

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稲の遺伝子:日本の稲は中国から朝鮮半島を経由しないで伝わったことが判明

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概要

まとめ
●稲の遺伝子の解析から、日本の稲は朝鮮半島を経由していないことが判明している。
●発掘の結果から、日本の稲作は陸稲で6700年前、水稲で3200年前までたどれるが、朝鮮半島の水稲は1500年前と考古学でも半島を経由していることはありえない。朝鮮の陸稲は不明。
●そもそも朝鮮半島は稲作に適していないし、主食にしたこともない。

経緯

長いこと日本の稲作は朝鮮半島を経由した、とされているが、これが稲の遺伝子解析から間違っていることがハッキリしています。

水稲(温帯ジャポニカ)の遺伝子を解析するとRM1にAからHの八種類の遺伝子がある。中国にはこの八種がすべてある。八種のうちBが最も多く、Aが次いで多い。朝鮮半島にはこのうち七種があり、そのうちBが無い。日本には八種のうちAとBとCがあり、そのうちBが一番多い。そしてAが次いで多い。つまり日本の稲が朝鮮半島を経由して伝わった可能性はゼロということになる。

上記の文章を表にしたものが下の表。
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RM1遺伝子の国別の分布

abcdefg
中国
朝鮮
日本
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雑記

●日本の稲の遺伝子の種類が少ないのは、稲が日本に入ってきた「回数」が少ないため。A遺伝子は関東東北で多く、B遺伝子は西日本で多い。
●韓国の教授には古代朝鮮人に遺伝子を見分ける技能があったから、日本に伝えたのは朝鮮と言い張る人がいるらしい。
●日本の分布と中国の分布を考えても、直接伝播が妥当。
●上記とは別に、朝鮮半島の米は日本の古代米に満州の米の遺伝子が混じったものが多いことから、朝鮮半島に日本の稲作が伝わったのは間違いない。
●A遺伝子の品種が半島に伝わった。その量はごく僅かだっと思われる。結局、稲作は広がらなかった。それは気候が適さないのが一番の理由と思われる。
●というか朝鮮半島で米が主食になったことは無いし、小麦を生産していた。それで生活をしていたので稲作をする必要が無い。何度も書いて申し訳ないがとにかく朝鮮半島の気候が稲作にあっていない。
●日本の稲は中国由来のもの。遺伝子の解析から明らか。問題はどこを経由したか? 現在は中国南部から直接船で渡ったというのが有力に。
伊勢神宮の言い伝えによると「中国の斉から天照大神が稲を持ってきた」というものがある。
●しかし斉は紀元前1046年から紀元前386年の国で、3200年前から水稲をやっていたので、微妙にずれているが、年代測定がずれるのはよくあることなので、結論は微妙。また今後の発掘で水稲が始まった年代が早まる可能性は十分ある。
●斉には一部部族が日本に渡ったという言い伝えがある。
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雑記2

●縄文時代には九州北部と朝鮮南部は似た分化を持っていたし、稲作の伝播も同時に行われたっぽい。これが半島と日本に同時に稲が伝わったということになるのかは不明。
●縄文時代の北部九州には中国に似た形式の建物などが見当たらない。「中国から直接伝播した」というのは妥当かは不明。
●ただし、北部九州に最初に伝わったのではない、ということも十分ある。北部九州に伝わる前に南部九州に伝わり、そこから北部には「稲作」だけが伝わったという可能性。
●それでも、南部九州に中国から古代中国人がやってきたような痕跡が無い。それでは台湾・沖縄の南経由かというと、ここに「稲作」の古い痕跡はない。
●ただし台湾沖縄に稲作の痕跡が無いから、稲作が伝播していない、とは限らない。それでも物証が無いのに「南経由」というのも乱暴。
●東南アジアに大きな海運経済圏があった可能性がある。そこを通じて伝わった?のかもしれない。
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