ウンコ…神話での便の意味

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ウンコ

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概要

まとめ
●植物が育つにはリン酸が必要。
●リン酸を多く含むモノが「死体」と「大便」。
●ウンコを畑に補給することで、連作障害を防ぎ、収穫量が増える。
●同時にウンコは臭くて、汚くて「穢れたもの」。

参考:ハイヌウェレ神話

ウンコの前提

古代人にとってウンコとは何か?
植物には必要な栄養素があります。
まず、窒素、リン酸、カリです。
窒素は空気中にあります。
カリも補給は難しくありません。
しかし、リン酸は違います。

リン酸は花を咲かせるために必要な栄養素で、これが無いと花が咲きません。花が咲かないと言う事は、実もつかない。ということは収穫は出来ません。連作障害を起こす原因の一つとも言われます。ともかく、リン酸は農業に絶対に必須の物質です。

では、古代の人はどうやってリン酸を畑に補給していたのか?となります。リン酸は動物の死骸や糞に含まれています。なので、時間が経てば、自然の成り行きで死骸・糞が土に含まれて行き、リン酸が溜まります。そこを「焼き畑農業」で移動しながら農業していたのが、初期の農業です。定住が出来ないので、文化・文明が発達することは難しいですが、それでも「リン酸」を供給する必要はありません。
ひとつ大事なことがあります。
私たちは科学の発達によって「リン酸が必要」と考えることが出来ます。しかし、それは科学が発達したからであって、古代の人は、なぜ「連作障害が起きるのか?」はさっぱり分かりません。ただ同じ場所で農業をすれば「死」が待っていると考えたから、焼き畑農業をして移動するのです。
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肥料と穢れ

ウンコは肥料…ハイヌウェレ神話
さて、リン酸の供給方法が分からなかったのですが、どうやら「死体」と「便」を畑に入れると肥料になって連作障害を防げると分かって来ます。そこで古代の人は「死体」と「便」を有り難いものであり、農業に関わるものと考えるようになりました。
それが神話にも繁栄されています。それがハイヌウェレ神話(ハイヌヴェレ神話)です。
ウンコは病気の元…スサノオのいたずら
しかし、便は肥料にはなりますが、それ以上に「汚い」ものです。日本書紀の「第七段一書(二)-1日神が臭くなる」には、スサノオのいたずらでウンコまみれになったアマテラスが「病気」になり、怒って天岩戸に籠るという件(クダリ)があります。ウンコは汚いもので、穢れた物で、病気を呼ぶという感覚があったわけです。
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