大臣・大連・将相・諸臣が寡人を推す

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継体天皇(六)大臣・大連・将相・諸臣が寡人を推す

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原文

二月辛卯朔甲午、大伴金村大連、乃跪、上天子鏡劒璽符、再拜。男大迹天皇謝曰「子民治国、重事也。寡人不才不足以稱。願請、

現代語訳

(即位1年)2月4日。大伴金村大連は跪(ヒザマズ)いて、天子(スメラミコト)の鏡剣(ミカガミミハカシ)の璽符(ミシルシ)を献上して再拝(オガミ)しました。男大迹天皇(オオドノスメラミコト=継体天皇)は謝って言いました。
「民を子として、国を治めることは重大な仕事だ。寡人(オノレ=徳の少ない人物=謙遜した「自分」の言い方)は不才で、天皇を自称するには足りない。請い願うなら、思慮を廻らせて賢い者を選択しろ。寡人(オノレ)は天皇の位には敢えて当たらない」
大伴大連は土に伏して固く強く請いました。男大迹天皇は西に向かって譲ること3回。南に向かって譲ること2回。大伴大連たちは皆、言いました。
「わたしめは伏して、あなたを計っておりました。大王(=オオキミ=ここでは継体天皇のこと)は民を子として国を治めるには、最もふさわしいと思います。わたしめらは宗廟社稷(クニイエ=国家)のために、あなたを計ることは忽(イルカセ=軽々しくない=大事なこと)ことです。幸いなことに衆人の願いによって、願わくば、許し聞きください」
男大迹天皇は言いました。
「大臣・大連・将相(マヘツキミ)・諸臣(モロモロノオミ)…ことごとく寡人(オノレ)を推薦する。寡人は敢えて、拒否しない」
と言って、璽符(ミシルシ)を受けました。この日に天皇に即位しました。大伴金村大連を大連として許勢男人大臣(コセノオヒトノオオオミ)を大臣として、物部麁鹿火大連を大連としました。以前と同じです。大臣、大連たちはそれぞれの職位(ツカサクライ=役人・官僚の位)のままです。
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解説

儒教の考え
相変わらずというか、儒教的な考えで、周囲の人に推挙されて「位」についたという物語が語られています。大伴金村大連・許勢男人大臣・物部麁鹿火大連という重要な人物が皆、「以前から大連と大臣」だったと書いてあるということは、これ以前から重要な役職だったのでしょう。
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