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景行天皇(十一)蹈石と誓約
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天皇、初將討賊、次于柏峽大野、其野有石、長六尺・廣三尺・厚一尺五寸。天皇祈之曰「朕得滅土蜘蛛者、將蹶茲石、如柏葉而舉焉。」因蹶之、則如柏上於大虛。故、號其石曰蹈石也。是時禱神、則志我神・直入物部神・直入中臣神三神矣。
現代語訳
天皇は初めは、賊(アタ)を討とうとして、柏峡(カシワヲ=大分県直入郡萩町柏原?)の大野に留まりました。その野に石がありました。長さは6尺、広さは3尺、厚さは1尺5寸。天皇は誓約をしました。
「わたしが土蜘蛛を滅ぼすことができるのならば、まさにこの石を蹴っ飛ばしたら、柏の葉のように飛べ」
それで石を蹴っ飛ばしました。すると石は柏の葉のように大虚(オオゾラ)にあがりました。それでその石を「蹈石(ホミシ=踏み石)」といいます。この時に祈った神は志我神(シガノカミ)、直入物部神(ナオリノモノノベノカミ)、直入中臣神(ナオリノナカトミノカミ)の三神です。
「わたしが土蜘蛛を滅ぼすことができるのならば、まさにこの石を蹴っ飛ばしたら、柏の葉のように飛べ」
それで石を蹴っ飛ばしました。すると石は柏の葉のように大虚(オオゾラ)にあがりました。それでその石を「蹈石(ホミシ=踏み石)」といいます。この時に祈った神は志我神(シガノカミ)、直入物部神(ナオリノモノノベノカミ)、直入中臣神(ナオリノナカトミノカミ)の三神です。
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- Page8 景行天皇(八)神夏磯媛と鼻垂・耳垂・麻剥・土折猪折
- Page9 景行天皇(九)鼠の石窟
- Page10 景行天皇(十)海石榴の椎
- Page11 景行天皇(十一)蹈石と誓約
- Page12 景行天皇(十二)熊襲八十梟帥の娘の市乾鹿文と市鹿文
- Page13 景行天皇(十三)不孝をひどく憎み誅殺
- Page14 景行天皇(十四)御刀媛を妃に迎える
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