奈率得文と奈率奇麻の帰国

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欽明天皇(二十九)奈率得文と奈率奇麻の帰国

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原文

冬十月、百濟使人奈率得文・奈率奇麻等、罷歸。百濟本記云「冬十月、奈率得文・奈率奇麻等還自日本曰、所奏河內直・移那斯・麻都等事無報勅也。」

現代語訳

(即位5年)冬10月。百済は使者の奈率得文(ナソチトクモン)・奈率奇麻(ナソチガマ)たちが帰りました。
百済本記によると、冬10月に奈率得文・奈率奇麻たちは日本から帰って言いました。『申し上げたところ、河内直(カフチノアタイ)・移那斯(エナシ)・麻都(マツ)たちのことは、返答の勅(ミコトノリ)は無かった、とあります

解説

長々とあった百済の任那再建に関する事情でしたが、結局百済の意見は大和朝廷には通らず、百済は朝鮮半島で孤立することになります。
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