天之水分神

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天之水分神

漢字・読みアメノミクマリノカミ
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概要

まとめ
●ミクマリは水を配るの意味で、農業用水を配る施設そのものの神格化。
●古事記にのみ登場する。
国之水分神(クノミクマリノカミ)とは対になっている。

物語・由来

天之水分神(アメノミクマリノカミ)のミクマリとは水を分配する「水配り」から。つまり農業用水を分配する役割の神であり、農業神となる。これまで速秋津日子神(ハヤアキツヒコノカミ)と速秋津比売神(ハヤアキツヒメカミ)の夫婦が産んだ神は、「アワ」「ツラ(水面)」で、水関連と言っても、「川」「海」そのものを神格化したものだったのに対して、ミクマリという神は、農業のために「人間が造った」施設を神格化しています。

そういう性質の違いが、アワナギ・アワナミ、ツラナギ・ツラナミという「ナギ・ナミ」での兄妹夫婦の分け方だったのが「天・国」という分け方になった理由じゃないかと。天と地が男女の関係にあるというのは、世界中の神話で見られます。

つまり、「ナギ・ナミ」は言うなれば「縄文的」で、「天・国」は「弥生的」と言えるのかもしれない。

古事記にのみ登場する。日本書紀には記述なし。
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引用

河口に関する神が産まれる
この速秋津日子神(ハヤアキツヒコノカミ)と速秋津比売神(ハヤアキツヒメカミ)の二柱の神が、河と海を分けて神を生みました。
まずは沫那芸神(アワナギノカミ)と沫那美神(アワナミノカミ)が産まれました。
次に頬那芸神(ツラナギノカミ)と頬那美神(ツラナミノカミ)が産まれました。
次に天之水分神(アメノミクマリノカミ)と国之水分神(クノミクマリノカミ)が産まれました。
次に天之久比箸母智神(アメノクヒザモチノカミ)と国之久比箸母智神(クノクヒザモチノカミ)が産まれました。
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