河口に関する神が産まれる

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河口に関する神が産まれる

漢字・読みカコウニカンスルカミガウマレル
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原文

此の速秋津日子神速秋津比売神の二柱の神、河海に因りて持ち別けて、生める神の名は、沫那芸神、次に沫那美神、次に頬那芸神、次に頬那美神、次に天之水分神、次に国之水分神、次に天之久比箸母智神、次に国之久比箸母智神

現代語訳

この速秋津日子神(ハヤアキツヒコノカミ)と速秋津比売神(ハヤアキツヒメカミ)の二柱の神が、河と海を分けて神を生みました。
まずは沫那芸神(アワナギノカミ)と沫那美神(アワナミノカミ)が産まれました。
次に頬那芸神(ツラナギノカミ)と頬那美神(ツラナミノカミ)が産まれました。
次に天之水分神(アメノミクマリノカミ)と国之水分神(クノミクマリノカミ)が産まれました。
次に天之久比箸母智神(アメノクヒザモチノカミ)と国之久比箸母智神(クノクヒザモチノカミ)が産まれました。
日本書紀の対応箇所
第五段本文 神々を生む
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解説

沫那芸神・沫那美神
アワナギ神・アワナミ神)
海の泡を表す男神と女神。

頬那芸神・頬那美神
ツラナギ神・ツラナミ神)
ツラは水面のこと。水面を表す男神と女神。

天之水分神国之水分神
(アメノミクマリ神・クノミクマリ神)
水分(ミクマリ)は農業用水を河から引いて来て各水田に分ける分水嶺のこと。

天之久比箸母智神国之久比箸母智神
(アメノクヒザモチ神・クノクヒザモチ神)
クヒザモチは「汲瓢持(クミヒサゴモチ)」のことと言われています。ヒサゴとはヒョウタンのこと。ヒョウタンは中身をくりぬいて水筒代わりに利用できる植物です。灌漑を司る神様と言われています。
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もう農業する気マンマンですね

水の泡、水面、次は水田に水を引く分水嶺、水を汲むヒョウタンの神様。水面までは神様っぽいですが、分水嶺に関しては完全に人が作ったものじゃないですか。前の件(神を生み始める)の屋根や戸口もビックリしますが、これも神話っぽくないですね。でもここが日本神話のいいところ。自然物だけじゃなくて人が作ったものにも神が居る、ってことですからね。

個人的コラム

日本書紀には連動する箇所が無い
日本書紀でも神々が生まれていますが、古事記のように素朴な神が沢山は生まれていません。

古事記は天武天皇の命から始まり、その妻の持統天皇、持統天皇の孫の文武天皇、文武天皇の母の元明天皇に掛けて編纂されました。

天武天皇が古事記を編纂した理由の中に「世間に流布している神話の嘘や間違いを正す」参考:安万呂、古事記編纂を命じられる とあるのは、あながち嘘ではないのかもしれません。
日本書紀と古事記の違い
日本書紀は漢文モドキとはいえ、漢文で書かれていて、対外的な文書とされます。一方古事記は、日本語というか大和言葉を漢字で表音したものです。つまりパっと見は同じ漢字の羅列に見えても、日本書紀は一応漢文、古事記は日本語です。

また日本書紀は別伝を沢山並べています。これによって複数の神話が並立する奇妙な本となっています。古代の政府が発行するにはあまりに客観的過ぎます。これは、大和朝廷に関わる氏族の神話を採用することで、結束を高めた意味があったのではないか?と思います。もしくは藤原不比等が氏族の支持を集めるためにやったか。

上の仮説と条件を考慮すると、古事記に描かれた素朴な神が日本書紀で削られた理由は、
●庶民に浸透していたが、氏族が信仰していなかったから古事記には登場しても日本書紀には登場しなかった。
●古事記のときに強かった勢力が、日本書紀のときには衰退したために古事記には登場しても日本書紀には登場しなかった。

と考えています。このページのような素朴な神は上の理由から。出雲の神は下の理由ではないか?と。
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