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次に生める神の名は
漢字・読み | ツギニウメルカミノナハ |
原文
次に生める神の名は、鳥之石楠船神、亦の名は天鳥船と謂ふ。次に 大宜都比売神を生みき。次に火之夜芸速男神を生みき。亦の名は火之炫毘古神と謂ひ、亦の名は火之迦 具土神と謂ふ。
現代語訳
次に生んだ神は鳥之石楠船神(トリノイハクスフネノカミ)、別名を天鳥船(アメノトリフネ)といいます。
次に大宜都比売神(オオゲツヒメカミ)を生みました。
次に火之夜芸速男神(ヒノヤギハヤオノカミ)を生みました。
別名を火之炫毘古神(ヒノカガビコノカミ)、
別名を火之迦 具土神(ヒノカグツチノカミ)
といいます。
日本書紀の対応箇所
第五段本文 神々を生む
第五段一書(二)三貴神からワクムスビまで
第五段一書(三)(四)(五)火産靈
第五段一書(六)-1冥土めぐり
次に大宜都比売神(オオゲツヒメカミ)を生みました。
次に火之夜芸速男神(ヒノヤギハヤオノカミ)を生みました。
別名を火之炫毘古神(ヒノカガビコノカミ)、
別名を火之迦 具土神(ヒノカグツチノカミ)
といいます。
日本書紀の対応箇所
第五段本文 神々を生む
第五段一書(二)三貴神からワクムスビまで
第五段一書(三)(四)(五)火産靈
第五段一書(六)-1冥土めぐり
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解説
鳥之石楠船神トリノイハクスフネ・アメノトリフネ
神が乗る楠で出来た船を神格化したもの。アメノトリフネは鳥のように飛ぶ様子を表したもの。第五段本文 神々を生むや第五段一書(二)三貴神からワクムスビまででは鳥磐櫲樟橡船(トリノイワクスフネ)が生まれヒルコを流す器となっています。
大宜都比売神オオゲツヒメ
オオゲツヒメは穀物・食物の神。古事記の「国産み」で四国の中の一つとしてイザナギ・イザナミから生まれました。すでに生まれたのに、またまたこのページで生まれているので、二回生まれたことになります。変ですが、そう書いてあります。古事記ではスサノオに殺され、遺体から五穀が生まれます。
参考:オオゲツヒメのおもてなし 五穀が生まれる
火之夜芸速男神ヒノカグツチ・ヒノヤギハヤオ
イザナミが最後に生んだ火の神。このカグツチのためにイザナミは死んでしまいます。
神が乗る楠で出来た船を神格化したもの。アメノトリフネは鳥のように飛ぶ様子を表したもの。第五段本文 神々を生むや第五段一書(二)三貴神からワクムスビまででは鳥磐櫲樟橡船(トリノイワクスフネ)が生まれヒルコを流す器となっています。
大宜都比売神オオゲツヒメ
オオゲツヒメは穀物・食物の神。古事記の「国産み」で四国の中の一つとしてイザナギ・イザナミから生まれました。すでに生まれたのに、またまたこのページで生まれているので、二回生まれたことになります。変ですが、そう書いてあります。古事記ではスサノオに殺され、遺体から五穀が生まれます。
参考:オオゲツヒメのおもてなし 五穀が生まれる
火之夜芸速男神ヒノカグツチ・ヒノヤギハヤオ
イザナミが最後に生んだ火の神。このカグツチのためにイザナミは死んでしまいます。
個人的コラム
鳥は大事な存在
日本人は山の向こうや海の向こうから神がやってきて、その穀物の神が田畑に宿って、生育し、秋に収穫すると思っていました。
その穀物神がどうやって里にやってくるかというと、ある地域の人は「鳥」に乗って、もしくは鳥の形でやってくると思っていました。だから、鳥は神が乗るべき乗り物です。
このページでは他にオオゲツヒメという食料の神と、あとはカグツチという火の神が出て来ます。カグツチは火の神ですが、どうやら焼き畑農法の象徴だったようです。よってこのページでは全て農業関係の神なわけです。
日本人は山の向こうや海の向こうから神がやってきて、その穀物の神が田畑に宿って、生育し、秋に収穫すると思っていました。
その穀物神がどうやって里にやってくるかというと、ある地域の人は「鳥」に乗って、もしくは鳥の形でやってくると思っていました。だから、鳥は神が乗るべき乗り物です。
●地域によって穀物神の姿形は違います。山の神の使者として稲荷神社の狐も、おそらくはそうです。稲荷神社はバリバリの農業神です。
●穀物神が鳥の姿で里にやってくると思っていた地域が「飛鳥」です。参考:「飛鳥」を「アスカ」と読む理由
●穀物神が鳥の姿で里にやってくると思っていた地域が「飛鳥」です。参考:「飛鳥」を「アスカ」と読む理由
このページでは他にオオゲツヒメという食料の神と、あとはカグツチという火の神が出て来ます。カグツチは火の神ですが、どうやら焼き畑農法の象徴だったようです。よってこのページでは全て農業関係の神なわけです。
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- Page17 イザナギ、妻を失い、涙を流す
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