天智天皇(二十三)近江への遷都・童謡と失火

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天智天皇(二十三)近江への遷都・童謡と失火

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原文

三月辛酉朔己卯、遷都于近江。是時、天下百姓不願遷都、諷諫者多、童謠亦衆、日々夜々失火處多。六月、葛野郡獻白䴏。

現代語訳

(即位6年)3月19日に近江に遷都しました。この時、天下の百姓は遷都することを願わず、諷諫(=遠回しに批判する)する者が多かったです。童謡(ワザウタ)も多かったです。毎日毎晩、失火が多かったです。
6月。葛野郡(カドノコオリ)が、白䴏(シロツバクラメ)を献上しました。

解説

遷都を嫌がり、百姓がそれを批判した。童謡ってのはこれまでも出ています。

童謡ってのは、庶民が政権を批判したり、揶揄するモノとして一般的だったようです。その上、失火があるってことは放火ですから、権力者っても限界があるようですね。
白いツバメ
白い動物は吉兆とされます。よって遷都は悪いものではないってことになります。
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