韓国がアメリカの北朝鮮空爆や第二次朝鮮戦争を他人事に考える訳

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韓国がアメリカの北朝鮮空爆や第二次朝鮮戦争を他人事に考える訳

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韓国がアメリカの北朝鮮空爆や第二次朝鮮戦争を他人事に考える訳

まとめ
●2017年4月10日現在、第二次朝鮮戦争か北朝鮮空爆か、ときな臭い状況になってきているというのに、日米中は緊張していても、なぜか韓国は当事者意識が低い。
●韓国は北朝鮮は同胞であり、戦争相手だと思っていないから。
●韓国はろうそく革命で「素晴らしい民主主義の国」として歩みだしていて道徳に満たされている状態なので、現実が見えにくいから。
●韓国マスコミが親北気味で都合の悪い情報を流さないから。
●韓国では機能的文盲の人が多く、ネットの情報も伝わりにくいから
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韓国人が当事者意識を持たない理由

現在は2017年4月10日。

これまでにもアメリカの空爆について話はあったのですが、それは絵に描いた餅と言うべきか口先介入と言うべきか、そういった話はあっても現実味はありませんでした。ところが長く帰国していた日本の駐韓大使が韓国に帰任したことで、にわかに空爆・戦争の可能性が高まり、ネットだけでなく地上波でも話題になりました。ところが韓国では全然話題になりません。なぜか誰よりも当事者であるはずの韓国が当事者意識を持っていない。ここでは「韓国人が当事者意識を持たない理由」について書いています。
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北朝鮮は同じ民族だから

かつては北朝鮮と韓国は血で血を洗う戦争をした、はずなんですが、現在(2017年)の韓国には北朝鮮に対してそういった敵対心はありません。これは金大中が金正日と会談した時から急激に北朝鮮のイメージが良くなったことが大きいのです。会談した様子を見て金正日は礼節を守る人物だ!…韓国人にはそう見えました。儒教国では礼節というのは超大事ですからね。

ただし、金大中・金正日の会談はきっかけに過ぎません。そもそも韓国人は民族主義で、北朝鮮…いや同胞に対する憎悪というのは薄かった。敵対していたのはあくまで政治的立場からです。民族主義の朝鮮人にとっては同胞というのは無条件に愛すべき人たちです。それを阻んでいた独裁者のイメージが良好になったことで、韓国は北朝鮮に激烈に親切にするようになります。金大中は太陽政策と称して北朝鮮に援助を行います。その結果、援助を得て北朝鮮が核開発を行いました。それでも韓国人は韓国に核を落とすとはコレっぽっちも考えていません。なぜなら同胞だからです。だから当事者意識を持ちにくいんです。
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道徳が現実を追い越す

道徳が何より大事な韓国社会では、まず、「民族主義という道徳」が「北朝鮮の危険性」を追い越します。それもありますが、2017年3月に朴槿恵を弾劾し罷免した韓国にとって、現在は道徳にあふれた素晴らしい状態です。実際は個人負債は130兆円を超え、経済成長は鈍化し、高齢化しているのに年金はほぼ機能していない。財閥独占社会で格差がアメリカ並みになっているのに、新興企業が全然育たない。それでも韓国は現在希望に溢れています。なぜなら「ろうそく革命」という道徳が花開いたからです。

日本でも細かいことを言えば様々な問題はあるのですよ。日本に限らず、どこでもあるんですよ。でも、問題は問題としてくすぶり続けるのが普通です。でも韓国では、そういう現実的な問題を道徳が追い越してしまうのです。頭の中がお花畑といっていいでしょう。現在、現実的な問題を覆い隠す道徳(朴槿恵の罷免・ろうそく革命)があるのも、危機意識が得られにくい理由です。
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韓国マスコミは親北+機能的文盲

金正男が死んだ時も、日本のマスコミが報じた情報(動画)が韓国で流れないことが話題になりました。日本のマスコミで流れるということは、世界中のどのマスコミも入手しようとすれば出来ることです。それがなぜ韓国に流れなかったか(流れるのが遅いのか)、ということの中に韓国のマスコミに親北勢力が多い可能性はある、と思います。まぁ、これは推測です。流れなかった理由はともかくとして、韓国では北朝鮮にマイナスな情報は少なくなる傾向があります。その根本は親北もあるでしょうが同胞を悪く言いたくないという道徳もあるでしょう。

機能的文盲
しかし、韓国マスコミに動画が流れないとしても、今やネットが情報の主戦場です。ネットに流れればそれでいいと思うのですが、よく指摘されるのが韓国の「文章・読書能力の低さ」です。韓国人の読書量はOECD加盟国では低くないのですが、数字に参考書を入れていて実質の読書はかなり少ないとも言われていて、文字は読めても「理解できていない」という機能的文盲が増えていると言われています。そんな人が文字中心のネットを見たところで吸収できるわけもないのではないかと思うのです。あんまり指摘はないのですが、コレ大きいのではないでしょうか。つまり、情報を吸収できる人は一部で、広がらないんです。広がっても表面的なものになる。

そもそも、適切な文字情報が広がりにくい上に、動画やフリップで分かりやすく口頭で説明するテレビが親北である(という疑いがある)というのが当事者意識を薄れさせている大きな要因なんじゃないかと思います。
●ここには韓国が漢字を追い出し、表音文字であるハングルだけにした社会であるというのが大きいです。
●読めても理解できない人が読書するわけないですよね。小説でもなんでも。
●ただし韓国の識字率は低くないという調査結果もある。
ハングルだけにするということは、日本でいうと「ひらがな・カタカナ」だけになるのと一緒で、読めるのですが「意味がわからない」という状況を引き起こしやすいです。アルファベットも似たようなところがありますがが、韓国語には漢字由来の言葉が多く、漢字がなくハングルだけで意味を理解するのは困難とも。


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総括

他にも理由はあると思いますが、私が考える大きな文化的な理由は以上です。私は案外、三番目(マスコミが親北+機能的文盲)が大きいのではないかと思います。日本ではツイッターやブログが知識を広める役割を果たしています。日本のマスコミで森友問題を取り上げても、ネットを見ている人は一歩引いて考えるようになってて、自民党の支持率は下がらないし、民進党の支持率は上がらない。機能的文盲がある韓国ではそういう状態が「起きにくい」ので、朴槿恵は罷免されてしまう。それと逆の状況が「当事者意識を持ちにくい」現状を引き起こしているのではないかと。
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