葛野の松尾

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葛野の松尾

投稿日時:2019-05-16 14:46:38
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葛野の松尾

葛野の松尾は古事記に登場する地名。日本書紀には見られない。
比定地は山城国葛野郡(京都市右京区)の松尾神社。松尾神社には大山咋神(オオヤマクイノカミ)と中津島姫命(ナカツシマヒメノミコト)が祀られている。
●中津島姫命は宗像三女神イチキシマヒメ(市杵島比売神)と同一とされる。

オオヤマクイは古事記によると「比叡山と葛野の松尾に鎮座し、鳴鏑を神体とした神」だとある。鳴鏑は儀式の際に打つ、音の出る「矢じり」のこと。オオヤマクイの神体が鳴鏑ってことは、鳴鏑自体が神聖な存在だったということ。例えば、鏡がアマテラスの依代となるのと近いではないかなと。
●平家物語の中では戦争の始まりに放たれる。

秦氏
渡来系とされる秦氏が松尾大社を創建した。平安時代に成立した本朝月令によると「秦氏の娘が川で洗濯していると、川上から矢が流れてきて、矢を持ち帰ると、娘は妊娠した。その矢は松尾大社の神(=オオヤマクイ)だった」とあります。
●この神話は賀茂大社の神である「カモワケイカヅチ」の出生の物語とほぼ同じ。カモワケイカヅチは名前にあるように「雷神」。雷神は農業の神です。
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古事記からの引用

鳴鏑を神体とする神
大山咋神(オオヤマクイ神)。別名を山末之大主神(ヤマスエノオオヌシ神)。この神は近江の日枝の山(=比叡山)に鎮座し、また、葛野の松尾に鎮座し鳴鏑を神体とする神です。
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