当初の目的を語るホオリ命

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当初の目的を語るホオリ命

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原文

故、其の父の大神、其の聟夫に問ひて曰ひけらく、「今旦我が女の語るを聞けば、『三年坐せども、恒は歎かすことも無かりしに、今夜大きなる歎為たまひつ。』と云ひき。若し由有りや。亦此間に到ませる由は奈何に。」といひき。爾に其の大神に、備に其の兄の失せにし鉤を罸りし状の如く語りたまひき。

現代語訳

豊玉毘売命(トヨタマヒメ命)の父親である海神大神は、娘の夫である火遠理命(ホオリ命)に問うて言いました。
「今、娘が言うのを聞くと
『三年いても日頃は溜息することもなかったのに、今夜大きな溜息をしました』と言っていた。もしかすると理由があるのではないか? そもそも、ここ(海の宮)に来たのは何故か?」

ホオリは海神大神に
無くしてしまった釣り針を返せと兄が責める様子を説明しました。
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解説

ここでようやっと、物語の本来に立ち戻りました。そうそう、トヨタマヒメと結婚しに来たのではなかったのです。首飾りをほどいて玉を口に含んで吐き出すと器に張り付いて取れなくなる――なんてシュールな場面に気を取られて、「そもそも」を忘れていましたよ。

前のページでもそうですが、「3年」というワードが非常に目立ちます。この3年は浦島太郎(正確には浦島子)が竜宮城に滞在した期間です。浦島太郎とこの海幸彦山幸彦の物語は、類似点が多く、浦島太郎には神話の秘密がある?!とする人も多いです。
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