サイモチ神といいます

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原文

其の和邇返らむとせし時、佩かせる紐小刀を解きて、其の頸に著けて返したまひき。故、其の一尋和邇は、今に佐比持神と謂ふ。

現代語訳

その和邇(ワニ)が地上に火遠理命(ホオリ命)を送り、引き返すときに、ホオリ命は身につけていた紐小刀(=紐のついた小刀)を解いて、ワニの首に掛けて、返しました。

だからその一尋和邇(ヒトヒロワニ)は現在、佐比持神(サヒモチ神)といいます。

解説

サヒモチ神
サイモチ神の「サイ」は「刀」のこと。ワニワニと書くのでアレですが、ワニは「サメ」を指すといわれます。だから、大きなサメのことを「サイモチ神」と呼びます。

ちなみにわたしが一般的には「サメ」のことを指す「ワニ」のことをそのまま「ワニ」と書くのかというと、それは因幡の白兎の話があるからです。因幡の白兎は実はインドネシアの物語が日本に流れ着いたもので、インドネシアの話は「シカネズミ」と「ワニ」なんです。どうやら因幡の白兎は――古事記を書いた人がそう思っていたかは怪しいですが――そもそもはアリゲーターの「ワニ」だったよう。この山幸彦・海幸彦の話では「ワニ」は「サメ」と考えた方がよいですが、そのまま「ワニ」と書きました。
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