逃げる夫と子供を置き去りにする妻

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逃げる夫と子供を置き去りにする妻

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原文

即ち見驚き畏みて、遁げ退きたまひき。爾に豊玉毘売命、其の伺見たまひし事を知らして、心恥づかしと以為ほして、乃ち其の御子を生み置きて、「妾恒は、海つ道を通して往来はむと欲ひき。然れども吾が形を伺見たまひし、是れ甚づかし。」と白したまひて、即ち海坂を塞へて返り入りましき。

現代語訳

ホオリ命は驚き、恐れて、逃げ出しました。
豊玉毘売命(トヨタマヒメ命)はホオリ命に覗かれたと知って、とても恥ずかしいと思い、その生まればかりの皇子を置いて
「わたしめはいつまでも、この海の道を通って行き来しようと思っていたのですが、私の本来の姿(ワニ)を見られてしまいました。恥ずかしいことです」
と言って、海の道を塞いで海神の国へ帰っていきました。
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性格・能力

さよならトヨタマヒメ
夫ホオリ命に恥ずかしい姿――ワニ――を見られてしまい、海の国へと帰ってしまいます。どうやら、海の道をとおり、たびたび地上へと来る予定だったようです。おそらくは子供の面倒を見に来るつもりだったのでしょう。しかし、海坂を塞いでしまい、容易には通じなくなり、トヨタマヒメはもうホオリ命とは会いません。

海坂とは
海坂は「海の坂」。黄泉比良坂のように、この現世とあの世をつないでいるのは「坂」のようです。では海の世界とは、結局どんな国なんでしょうか?? ホオリ命は妻を娶り、問題を解決し、そして水の神の力によって「富と地位」を手に入れました。まるで夢の国です。しかし、海神の国はそれだけでなく、死者が帰る場所でもあります。
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