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国栖の歌
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また吉野の国主(クズ)等、大雀命(オホサザキノミコト)の佩かせる御刀を瞻(ミ)て歌ひて曰はく、
品陀の 日の御子 大雀(オホサザキ) 大雀 佩かせる大刀 本剣 末ふゆ ふゆ木の すからが下樹の さやさや
とうたひき。
品陀の 日の御子 大雀(オホサザキ) 大雀 佩かせる大刀 本剣 末ふゆ ふゆ木の すからが下樹の さやさや
とうたひき。
現代文訳
吉野の国梄たちが、オオサザキ命が身につけていた刀を見て、歌いました。
品陀(ホムタ)の日の御子のオオサザキ
オオサザキが持つ刀は鋭く
先には霊威がある
霊威は冬の木の根元に生えるヒコバエのようです
品陀(ホムタ)の日の御子のオオサザキ
オオサザキが持つ刀は鋭く
先には霊威がある
霊威は冬の木の根元に生えるヒコバエのようです
解説
吉野の国梄
奈良県吉野郡吉野町国梄の豪族で、朝廷に食料を献上していた。
ふゆ木のすからが下樹の…
どういう意味かは分からないが、多分、こういうことだろうなぁ、ということを書いておきます。
樹は秋から冬に掛けて、根元から「ヒコバエ」という枝を伸ばします。この枝が翌年の春以降に勢い良く成育して、開花・結実というパターンの果樹は多いです。
後々に生育して実をつける「ヒコバエ」は「幼いものに魔力が宿る(=これから生育するものに期待)」という古代日本の考えを表していると思います。
奈良県吉野郡吉野町国梄の豪族で、朝廷に食料を献上していた。
ふゆ木のすからが下樹の…
どういう意味かは分からないが、多分、こういうことだろうなぁ、ということを書いておきます。
樹は秋から冬に掛けて、根元から「ヒコバエ」という枝を伸ばします。この枝が翌年の春以降に勢い良く成育して、開花・結実というパターンの果樹は多いです。
後々に生育して実をつける「ヒコバエ」は「幼いものに魔力が宿る(=これから生育するものに期待)」という古代日本の考えを表していると思います。
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