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いざ子ども野蒜摘みに
TWEET Facebook はてブ Google+ Pocket概要
ここに御歌に曰(ノ)りたまはく、
いざ子ども 野蒜(ノビル)摘みに 蒜摘みに わが行く道の 香ぐはし 花橘(ハナタチバナ)は 上枝は 鳥居枯らし 下枝は 人取り枯らし 三つ栗の 中つ枝の ほつもり 赤ら嬢子を いざささば 宜らしな
とうたひたまひき。
いざ子ども 野蒜(ノビル)摘みに 蒜摘みに わが行く道の 香ぐはし 花橘(ハナタチバナ)は 上枝は 鳥居枯らし 下枝は 人取り枯らし 三つ栗の 中つ枝の ほつもり 赤ら嬢子を いざささば 宜らしな
とうたひたまひき。
現代文訳
応神天皇は歌いました。
さぁ、ノビルを摘みに行こう
ヒルを摘みに行こう
わたしが進む道の香りの良いタチバナ
上の枝は鳥が止まって枯れた
下の枝は人が折り取って枯れた
真ん中の枝はつぼみが残っている
そんなつぼみのような赤い少女を
さぁ、妻としなさい
さぁ、ノビルを摘みに行こう
ヒルを摘みに行こう
わたしが進む道の香りの良いタチバナ
上の枝は鳥が止まって枯れた
下の枝は人が折り取って枯れた
真ん中の枝はつぼみが残っている
そんなつぼみのような赤い少女を
さぁ、妻としなさい
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解説
ノビルは川の土手にも生えているニラにようなニオイのする植物。芸能人が一万円生活をするときに、食べてましたね。ノビルの香りは魔除けになると考えられていました。実際ニンニクとかニラには殺菌防腐効果があります。
タチバナは柑橘類の植物。
香りがよく、柑橘系の実には殺菌とか防虫の効果もあります。ヒルとかタチバナは聖なる植物だったわけです。
歌の意味
この歌は当然応神天皇が即興で歌ったものではなく、どこかの地方で歌っていた歌謡曲です。子供が遊ぶときの歌用にも見えますが、ノビルとタチバナという香りの強い聖なるものをあげているので、実際は結婚のときに歌ったんじゃないかと個人的には考えています。
タチバナは柑橘類の植物。
香りがよく、柑橘系の実には殺菌とか防虫の効果もあります。ヒルとかタチバナは聖なる植物だったわけです。
歌の意味
この歌は当然応神天皇が即興で歌ったものではなく、どこかの地方で歌っていた歌謡曲です。子供が遊ぶときの歌用にも見えますが、ノビルとタチバナという香りの強い聖なるものをあげているので、実際は結婚のときに歌ったんじゃないかと個人的には考えています。
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応神天皇(古事記)の表紙へ
- Page13 吾、明日還り幸さむ時、汝が家に入りまさむ
- Page14 この蟹や……
- Page15 髪長比売その顔容麗美し
- Page16 応神天皇は豊明節会でカミナガヒメをオオサザキ命に与えた
- Page17 いざ子ども野蒜摘みに
- Page18 水溜る依網池
- Page19 道の後 古波陀嬢子を
- Page20 国栖の歌
- Page21 吉野の白梼上に横臼を作りて
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