髪長比売その顔容麗美し

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髪長比売その顔容麗美し

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原文

天皇、日向国(ヒムカノクニ)の諸県君(モロガタノキミ)の女、名は髪長比売(カミナガヒメ)その顔容麗美しと聞こしめして、使ひたまはむとして喚上げたまひし時、その太子 大雀命(オホサザキノミコト)、その嬢子の難波津(ナニハヅ)に泊てしを見て、その姿容の端正しきに感でて、すなはち建内宿禰(タケシウチノスクネノ)大臣に誂へて告りたまはく、

現代文訳

応神天皇は日向国の諸県君(モロガタノキミ)の娘の髪長比売(カミナガヒメ)の容姿がかわいらしいと聞いて、妻に欲しいと思って、呼び寄せました。

その少女が乗った船が難波津に来たのを皇太子である大雀命(オオサザキ)が見て、そのかわいらしさに感動して、すぐに建内宿禰に言いました。
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解説

やっぱり顔かぁ
古代の日本でも顔なんですねぇ。
九州の日向から美しい少女を呼びよせた応神天皇。その少女、カミナガヒメが大阪の難波に到着して見た息子の皇太子の大雀命(オオサザキ)が、
「あの娘が欲しい」
と言い出します。

親子で少女を取り合いするわけですね。

個人的コラム

なぜ親子で取り合うか
天皇が長命で精力があまってる場合、天皇が狙った少女が、息子と大体同い年くらい、なんてこともあります。

だから天皇の嫁の一人が死後、息子の嫁なんてこともありましたね。参考:タギシミミの反逆


実は応神天皇(ホンダワケ)と仁徳天皇(オオサザキ)はそもそも同一人物だったという説があります。まずAという人物がカミナガヒメを呼び寄せ妻にした。その後Aが「ホンダワケ」と「オオサザキ」に分かれたときに、辻褄合わせにこの「親子で少女を取り合い、結果、円満解決」という物語になったというもの。
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