スヒジニ

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スヒジニ

漢字・読み沙土煑尊
別名沙土根尊(スヒジネ)・須比智迩神
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概要

まとめ
●砂を象徴した女神
●登場は名前のみ

物語・由来

古事記の神世七代日本書紀第二段本文・第三段本文 神代七代に登場。泥土煮尊(ウヒジニ)と対となる。泥土煮尊(ウヒジニ)との関係は明確ではないですが、夫・兄とみられます。陰陽思想の影響かと思われます。
名前のみの登場
ウヒジニとともに名前が登場するだけ。
スヒジニは「沙」から「砂」を意図したものと推測されます。ウヒジニが「泥」でスヒジニが「砂」であり、これらが神世七代の最初に語れるのは、砂が古代の農業にとって大事な役割を果たしたからではないかと思われます。

個人的コラム

砂は水はけを
ウヒジニが土壌改良か連作障害予防の肥料として「泥」が使われたことの象徴に対して、スヒジニは「水はけ向上」のための砂利用の農業技術の象徴だったと私は考えています。
植物に大事なのは水はけ
植物を育てるには「水」「太陽」「気温」というのが条件ですが、大事な条件がまだあります。それは「土」です。

野菜作りは土から。というように土は植物が育つために重要な要素です。良い土の条件には「肥料」もありますが、それよりもさらに重要なのは「水はけ」です。
植物は根で呼吸している
植物は根で呼吸しています。根で水を吸い上げ、尚且つ、呼吸もしています。呼吸しないと窒息してしまい、枯れます。この矛盾を克服しなくては植物は育ちません。この矛盾を解決するのが土です。
●日本では水耕稲作が多く、植物が根で呼吸していると言ってもピンと来ないかもしれませんが、あれはイネが特殊なんです。大抵の植物は給水と呼吸という命題を抱えています。

土は水をある程度貯めこみつつ、ある程度は吐き出す機構を持っている必要があります。そこで土中に粒をつくり、その隙間に水を貯めつつ、酸素を通すことで、給水と呼吸という矛盾を解決します。

ところが土の成分が粘土質だと、そうはいきません。水持ちが良すぎです。根が窒息します。これでは植物は育たない。そこで水はけをよくするために、何かを混ぜます。

現在でも腐葉土や軽石、そして川砂を混ぜることで水はけの向上を図ります。どんなに肥えた土地でも水はけが悪いと植物は育ちません。砂が土壌改良のために必要だったのではないでしょうか。

「スヒジニ」という「砂」の象徴を崇めたのは古代の農法が影響している、のではないか?と考えています。
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