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アメノヌボコ
漢字・読み | 天沼矛 |
別名 | 天の沼矛・天之瓊矛・天瓊戈 |
物語・由来
古事記では「オノゴロ島誕生」で、日本書紀では「第四段本文 大八洲の誕生」「第四段一書(二)(三)(四)オノコロ島」で登場します。
島を造るアイテム
イザナギとイザナミがアメノヌボコを海に差し込み、かき回してから持ち上げると、矛から塩が滴り落ちて、それが積み重なって「オノゴロ島」が生まれました。
このオノゴロ島に神殿を建て、イザナギとイザナミが日本の島々と八百万の神を生むことになります。ということはオノゴロ島は「普通の島」ではないということです。どことなく南国に珊瑚で出来た島がありますが、あんな感じでしょうか。
さて、アメノヌボコには「矛」が男性器を表していて、海をかき混ぜる事が「セックス」を表しているという説もあります。これはフロイトの精神分析のようで魅力的ではありますが、意味は無いんじゃないかと。
ところで矛とは何か?
矛は槍のようなものですが、古代の日本人にとって矛は「武器」ではなく、宗教のアイテムでした。権威の象徴だったわけです。その矛でオノゴロ島を生成した。つまり世界の始まりをなしたのが「矛」ってことです。
アメノヌボコが創世に関わる理由
これは推測ですが、古代の社会では「誰が権力者か?」はパっと見では分かりません。今のように新聞もテレビもネットも無く、顔を知る方法が無かったからです。そこで「誰が権力者か?」が分かるアイテムが必要でした。まず派手じゃないといけない。一番分かりやすいのが「服」です。派手で奇麗な服を着ている人が「偉い」のです。下々のものが謁見したとき、外国から使者が来たとき、一目で権力者が誰かを分かるようにした方がトラブルを防げます。同様な性質のものに勾玉があります。勾玉は翡翠で出来ていました。翡翠は緑で美しく、何より経年劣化が無い。美しい勾玉を身につけている人物は、前の王から権力を引き継いでいるに違いないと誰にでも分かります。そして「矛」です。矛というか、ようは金属の大きなオブジェです。これを携えているものが「権力者」だと分かります。
個人的にはそういうことだろうと。アメノヌボコは権威の象徴として利用されたことが、創世の物語に現れる理由だと思います。
島を造るアイテム
イザナギとイザナミがアメノヌボコを海に差し込み、かき回してから持ち上げると、矛から塩が滴り落ちて、それが積み重なって「オノゴロ島」が生まれました。
このオノゴロ島に神殿を建て、イザナギとイザナミが日本の島々と八百万の神を生むことになります。ということはオノゴロ島は「普通の島」ではないということです。どことなく南国に珊瑚で出来た島がありますが、あんな感じでしょうか。
さて、アメノヌボコには「矛」が男性器を表していて、海をかき混ぜる事が「セックス」を表しているという説もあります。これはフロイトの精神分析のようで魅力的ではありますが、意味は無いんじゃないかと。
ところで矛とは何か?
矛は槍のようなものですが、古代の日本人にとって矛は「武器」ではなく、宗教のアイテムでした。権威の象徴だったわけです。その矛でオノゴロ島を生成した。つまり世界の始まりをなしたのが「矛」ってことです。
アメノヌボコが創世に関わる理由
これは推測ですが、古代の社会では「誰が権力者か?」はパっと見では分かりません。今のように新聞もテレビもネットも無く、顔を知る方法が無かったからです。そこで「誰が権力者か?」が分かるアイテムが必要でした。まず派手じゃないといけない。一番分かりやすいのが「服」です。派手で奇麗な服を着ている人が「偉い」のです。下々のものが謁見したとき、外国から使者が来たとき、一目で権力者が誰かを分かるようにした方がトラブルを防げます。同様な性質のものに勾玉があります。勾玉は翡翠で出来ていました。翡翠は緑で美しく、何より経年劣化が無い。美しい勾玉を身につけている人物は、前の王から権力を引き継いでいるに違いないと誰にでも分かります。そして「矛」です。矛というか、ようは金属の大きなオブジェです。これを携えているものが「権力者」だと分かります。
個人的にはそういうことだろうと。アメノヌボコは権威の象徴として利用されたことが、創世の物語に現れる理由だと思います。
それにアメノヌボコの「ヌ(瓊)」は「玉」のことだとされます。玉とは宝石で、翡翠のことです。矛は、「勾玉という経年劣化しない永遠の権力を意味する象徴」と「服という目立つけど時間とともに傷む権力の象徴」の間の存在だったのでしょう。
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