覆槽(ウケ)

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覆槽

漢字・読みウケ
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概要

「ウケ」は「桶(オケ=麻笥)」のこと。
古事記にはアメノウズメが「ウケ」の上に立って、踏みならした、という記述があります。日本書紀にはひっくり返して置いた、という記述しかありませんが、おそらくは踏みならしたか、叩いて音を出したと思われます。

麻笥とは
今、私たちがイメージする桶は水を張れるものですが、古代にそんな技術があったとは思えない。麻笥は「麻の糸」を入れておくものでした。それをひっくり返して踊るということは、アメノウズメに「麻糸を紡ぐ」という性質があったからなんじゃないかと思われます。アマテラスにも生糸や機織りの性質が見られることと、機織りの神が女神であることを考えると、「糸・衣服」生産は巫女の仕事というのが古代の常識だったのではないかと。
ひっくり返す麻笥の意味
古事記にひっくり返して、その上で踏みならすというのは、まず「大きな音が魔を払う」という日本の感覚があるからでしょう。あと、麻笥の上ということは、一段上で踊るというものです。これって神楽殿の原型ではないかと思います。
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物語・由来

思金神の策
アメノウズメが日陰蔓(ヒカゲカズラ)をたすきがけにし、マサキカズラを髪に飾り、手には笹の葉を束ねて持ち、ウケを置いて、その上に立って踏みならしました。

第七段本文-2 八十万とも言われる多数の神々は
また天香山アメノカグヤマ)の眞坂樹(マサカキ)を頭に巻いて鬘(カズラ=頭の飾り)としました。蘿(ヒカゲ)を手繦(タスキ)に掛けて、焚火をして、覆槽(ウケ)を置いて、神が乗り移ったトランス状態となりました。
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