ナキサワメ

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ナキサワメ

漢字・読み泣沢女神
別名哭沢女神・啼澤女神
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概要

イザナミが火の神カグツチを産んだために、女性器が焼けただれ、その傷がもとで苦しみもがき死んでしまった。残されたイザナギは最愛の妻を亡くした悲しみから、涙を流します。この涙から産まれたのが、ナキサワメ神です。
まとめ
イザナギが妻を失って流した涙の女神。
●水神(特に井戸)の女神とも思われます。
●泣き女とも関係しているのではないか?
●現在、祀っている神社はない。

物語・由来

記紀にこれといった活躍の物語はありません。ナキサワメは涙の女神という側面と井戸の女神という面があります。
泣き女
泣く女、というと韓国の「泣き女」という風習があります。泣き女は葬式の際に故人の死を悼んで泣く役割のことで、わざわざ雇って泣いてもらいます。日本ではピンと来ませんが、古来には似た風習があったのかもしれません。高天原の命に背いて死んだアメノワカヒコの葬式ではキジが似たような役割を果たしています。
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引用

イザナギ、妻を失い、涙を流す
そしてイザナミの枕元や足元に這いまわり泣きました。
その涙から産まれたのは泣沢女神(ナキサワメノカミ)です。
この女神は香具山のふもとの丘の木の下にいます。

第五段一書(六)-1冥土めぐり
イザナミカグツチの火で焼け死んでしまいました。イザナギはその死を悲しみ、恨みました。
「たった一児のを愛する妹(=妻)と引き換えにしたのか!!」と言いました。
そしてイザナミの頭の周囲で腹ばいになり泣き、足の周囲でまた腹ばいになって泣きました。
その涙が神となりました。
畝丘の木の下に居る神で、名前を啼澤女命(ナキサワメ)といいます。
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神社や関連する土地

哭沢女神社
藤並神社

歴史背景

延喜式には畝傍都多本神社に泣沢(ナキサワ)という名前の井戸があり、これが神体となっています。これがナキサワメ神の原型であるとするとナキサワメは井戸の神であり、水神ということになります。

個人的コラム

ナキサワメは雨の神ではないか?
イザナギが泣いた、その涙が女神となった、というのは、そもそもは「雨とは神の涙」という世界観から来ているのではないかと思います。それが後々に泣き女と習合したのでは??
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