タカオカミ

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タカオカミ

漢字・読み高霎神
別名高?神
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概要

まとめ
●オカミというのは水神であり龍神のこと。
●タカオカミは高いところ…山の上の水神・龍神のこと。
●貴船神社の神。
クラオカミとは対の神とも、同一神とも。
●この名前は日本書紀にしか登場しない。

物語・由来

ミズハノメ神と同じような出生で同様に水の神で女神。イザナミイザナギが八百万(ヤオヨロズ)の神を産んだ最後に火の神カグツチを産みました。しかしそのせいでイザナミの産道…女性器は焼けただれ、苦しみのたうちまわって死にました。妻を亡くした怒りからイザナギカグツチを一刀両断切り殺します。タカオカミはカグツチの首をはねたときに噴出した血から産まれた神です。
ちなみにタカオカミは日本書紀にしか登場しません。
クラオカミは古事記と日本書紀の両方に登場します。
水の神ですが
水の神、と一口にいっても水が持つ性質はいくつもあります。その中でタカオカミは「高」いところ…山の上に降る雨をイメージしたものです。水・雨の神であると同時に山や雷の属性を合わせ持っています。対してクラオカミは峰の間を流れる谷川をイメージしたものです。
雨乞いの神
山に降る雨。谷を走る川。二つの神はセットです。二つの神は古来から雨乞いの神として祀られてきました。
京都の貴船神社の神で、貴船神社に「雨が降ってほしい」ときは黒い馬を、「雨を止ませてほしい」ときは白い馬を奉納しました。しかし、馬は早々用意できるものではありません。そこで馬の簡易版として、「絵馬」が使われるようになりました。全国の絵馬はここから来ています。
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引用

第五段一書(七)三段切り
ある書によると……
イザナギは剣を抜き、カグツチを三段に斬りました。
一段は雷神となりました。
一段は大山祇神(オオヤマヅミ)となりました。
一段は高龗(タカオカミ)となりました。

第五段一書(八)山の神が生まれ火が生まれる

個人的コラム

世界観の違い
日本では山に木が鬱蒼と茂っていて、雨が降ると山に水が蓄えられ、そこから水が川となって出てきます。山に蓄えられたものが川になるので、一年中、水が出てきます。もちろん季節によって水量は違いますが、大事なのは年中水が出てくるってことです。よって、平地に雨が降るよりも、山に雨が降ってさえくれれば水には困らないわけです。

タカオカミにはそういう事情も反映されているのではないか?と思います。
他の国では水神とか水の妖精というものは、川か池とか泉になるのに、日本では高いところに降る雨ってなるのはそういう環境の違いがあるのではないか?と個人的には思っています。
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