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オオヤマヅミ
漢字・読み | 大山祗神 |
別名 | 大山津見神・オオヤマツミ |
概要
オオヤマヅミはイザナギとイザナミの子供にあたります。娘のコノハナサクヤヒメは天孫ニニギの嫁となり、その子供たちが山幸彦・海幸彦。つまりオオヤマヅミは彼らの祖父にあたります。
コノハナサクヤヒメと共に酒造の神として祀られます。
山の神の総元締め
古代の日本人にとって山は生活にとって重要な存在でした。山には雨が降り、雨水が川や沸き水となって里に注ぐ。その水があってこそ水田が出来ます。農業にとって大きな問題に連作障害があります。水田は絶えず連作障害を起こす物質を洗い流す機能があり、そのために重要なものが大量の水です。山は水を供給する大事な存在です。
それだけでなく、木=資材を提供し、獣肉を提供し、山によっては鉱石…鍛冶を行う場にもなります。山の神は様々な側面を持っています。オオヤマヅミ神はこれら全ての要素を内包した神様です。
コノハナサクヤヒメと共に酒造の神として祀られます。
山の神の総元締め
古代の日本人にとって山は生活にとって重要な存在でした。山には雨が降り、雨水が川や沸き水となって里に注ぐ。その水があってこそ水田が出来ます。農業にとって大きな問題に連作障害があります。水田は絶えず連作障害を起こす物質を洗い流す機能があり、そのために重要なものが大量の水です。山は水を供給する大事な存在です。
それだけでなく、木=資材を提供し、獣肉を提供し、山によっては鉱石…鍛冶を行う場にもなります。山の神は様々な側面を持っています。オオヤマヅミ神はこれら全ての要素を内包した神様です。
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物語・由来
祝い酒
ニニギと結ばれたコノハナサクヤヒメが山幸彦・海幸彦…(ともう一人)を産んだ時に御祝いとして、コノハナサクヤヒメが選んだ田で造った狭奈田の茂穂でアメノタムケ酒を造り、天の神々に振舞いました。
オオヤマヅミは女神
日本では山の神とは「女神」です。山に女性が入ってはいけないのも「山の神は女神で、女が山に入ると嫉妬するから」と言われています。
また、「第九段本文―9 事勝国勝長狹の国」ではコノハナサクヤヒメが「わたしは天津神が大山祇神を娶って産んだ子」とあるので、オオヤマヅミは女神となります。
ニニギと結ばれたコノハナサクヤヒメが山幸彦・海幸彦…(ともう一人)を産んだ時に御祝いとして、コノハナサクヤヒメが選んだ田で造った狭奈田の茂穂でアメノタムケ酒を造り、天の神々に振舞いました。
オオヤマヅミは女神
日本では山の神とは「女神」です。山に女性が入ってはいけないのも「山の神は女神で、女が山に入ると嫉妬するから」と言われています。
また、「第九段本文―9 事勝国勝長狹の国」ではコノハナサクヤヒメが「わたしは天津神が大山祇神を娶って産んだ子」とあるので、オオヤマヅミは女神となります。
神社や関連する土地
個人的コラム
オオヤマヅミはニニギの妻コノハナサクヤヒメの父親として上げられますが、それだけでなく、スサノオの正妻イナダヒメの両親であるテナヅチ・アシナヅチの父親であり、スサノオの別の妻のカミオオイチヒメの父親でもありますし、スサノオの子供のヤシマジヌミ神の妻コノハナチルヒメもオオヤマヅミの娘です。
オオヤマヅミは政略家か
平安時代に摂関政治を行った藤原氏のような、国主へ娘を嫁がせる政治戦略は、かつて実在した氏族が行ったことをオオヤマヅミに投影させたという考え方もできます。
ですが、オオヤマヅミ…日本の古代の生活に非常に強い影響力を持った「山」というものを、物語に登場させるとなると、このくらいの関係性があったからといって「異常」というほどでもないような気がしないでもないような、あるような。
オオヤマヅミは政略家か
平安時代に摂関政治を行った藤原氏のような、国主へ娘を嫁がせる政治戦略は、かつて実在した氏族が行ったことをオオヤマヅミに投影させたという考え方もできます。
ですが、オオヤマヅミ…日本の古代の生活に非常に強い影響力を持った「山」というものを、物語に登場させるとなると、このくらいの関係性があったからといって「異常」というほどでもないような気がしないでもないような、あるような。
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