雄略天皇(二)大泊瀬皇子は八釣白彦皇子を殺害

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雄略天皇(二)大泊瀬皇子は八釣白彦皇子を殺害

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原文

是日、大舍人闕姓字也驟言於天皇曰「穴穗天皇、爲眉輪王見殺。」天皇大驚、卽猜兄等、被甲帶刀、卒兵自將、逼問八釣白彦皇子、皇子見其欲害嘿坐不語、天皇乃拔刀而斬。更逼問坂合黑彦皇子、皇子亦知將害嘿坐不語、天皇忿怒彌盛。

現代語訳

(安康天皇即位3年8月)この日に大舎人(オオトネリ)……この一件で姓字を無くしてしまった……走って天皇(=ここでは雄略天皇)に言いました。
「穴穂天皇(=安康天皇)は眉輪王(マヨワノオオキミ)のために殺されてしまいました」
天皇は大いに驚いて、すぐに兄たちを疑い、鎧をかぶり、刀を取り、兵を率いて自ら将軍となって、八釣白彦皇子(ヤツリノシロヒコノミコ=允恭天皇の子で雄略天皇の兄)を問い責めました。八釣白彦皇子は安康天皇の殺害を知ったのですが、黙ってままで何も語りませんでした。天皇はすぐに刀を抜いて斬り殺しました。
また、坂合黒彦皇子(サカアイノクロヒコノミコ)を問い責めました。皇子もまた安康天皇が殺害されたことを知っても黙って何も言いませんでした。雄略天皇は怒りました。
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解説

古事記と日本書紀
古事記では「兄弟を殺されたというのに、驚かないし、怒らないなんておかしいでしょ!」と斬り殺すのですが、日本書紀ではそういう「動機」が語られないままに、白彦皇子は殺されてしまいます。ここいらへんは、日本書紀が割愛しているのか、古事記が粉飾しているのか?

また古事記では白彦・黒彦ともに殺されているのですが、日本書紀では白彦だけが「斬る」という表現があり、黒彦には今のところは死んでいません。もちろん古事記と同様にこの後に殺されてしまいます。焼け死ぬか、斬り殺されるかの違いです。
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