円野比売命(マトノヒメ)

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円野比売命

投稿日時:2017-07-10 10:34:17
漢字・読みマトノヒメ
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円野比売命(マトノヒメ)

円野比売命(マトノヒメ)は古事記に登場する人物名。
女性。
美知能宇斯王(ミチノウシノミコ)の娘。
垂仁天皇の妃として迎えられましたが、ブサイクなので送り返されました。記紀神話には他にもブサイクだから送り返されるという物語がちょくちょく見られる。
子孫
垂仁天皇に送り返されたので、古事記・日本書紀には子孫の記述がありませんが、先代旧事本紀には垂仁天皇との間の子に「磐撞別命(イワツクワケノミコト)」「祖別命(オオジワケノミコト)」が見られる。
自殺
垂仁天皇にブサイクだからと送り返され、恥に思って山代の相楽という土地で首をくくろうとします。それで「下がる」が由来となって「相楽」となりました。
その後、弟国(山城国乙訓郡)で崖から落ちて死んでしまいます。落ちたことから「堕ち国」だったのが、転訛して「弟国」になったとあります。
どちらも地名説話となっています。しかもネガティブな。
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古事記からの引用

ヒバスヒメとオトヒメとウタゴリヒメとマトノヒメ
サホビメが言うとおりに垂仁天皇は美知能宇斯王(ミチノウシノミコ)の娘の、
比婆須比売命(ヒバスヒメ)
弟比売命(オトヒメ)
歌凝比売命(ウタゴリヒメ)
円野比売命(マトノヒメ)
全部で4柱を妻として迎えました。

ところが比婆須比売命(ヒバスヒメ)・弟比売命(オトヒメ)だけを残して、あとのニ柱の妹(=ウタゴリヒメとマトノヒメ)たちは、容姿が悪かったので、故郷に送り返してしまいました。

マトノヒメの死
マトノヒメは恥に思い、言いました。
「同じ姉妹の中に不細工だからと故郷に送り返されたことが、近所に知られたら、恥ずかしいことです」

山代の相楽という土地に着いたときに、木の枝で首を吊って死のうとしました。それでその土地を「(ブラ)下がる木」にちなんで「サガリキ」と呼ぶようになり、今は「相楽」と呼んでいます。

そして弟国にたどり着いたときに、マトノヒメは、ついに崖から落ちて死んでしまいました。「落ち国」にちなんで「堕国」と呼んでいましたが、今は「弟国」と呼んでいます。

垂仁天皇(十一)五(イツトリ)の女
即位15年春2月10日。
丹波の五(イツトリ)の娘を呼び寄せて、掖庭(ウチツミヤ=皇后や皇子の世話をする宮女のいる場所)に入らせました。長女を日葉酢媛(ヒバスヒメ)、次女を渟葉田瓊入媛(ヌハタニイリビメ)、三女を眞砥野媛(マトノヒメ)、四女を薊瓊入媛(アザミニイリビメ)、五女を竹野媛(タケノヒメ)と言います。
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