ナキメを射殺すアメノワカヒコ

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ナキメを射殺すアメノワカヒコ

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原文

故爾に鳴女、天より降り到りて、天若日子の門なる湯津楓の上に居て、委曲に天つ神の詔りたまひし命の如言ひき。爾に天佐具売、此の鳥の言ふことを聞きて、天若日子に語りて言ひけらく、「此の鳥は、其の鳴く音甚悪し。故、射殺すべし。」と云ひ進むれば、即ち天若日子、天つ神の賜へりし天之波士弓、天之加久矢を持ちて、其の雉を射殺しき。

現代語訳

鳴女(ナキメ)は天から降り、地上に到着すると、天若日子(アメノワカヒコ)の門の前の湯津楓(=カツラの木)の上に止まりました。

そしてこと細かく天津神たちの言葉を伝えました。
天佐具売(アメノサグメ)は鳥(=ナキメのこと)の言葉を聞いて、天若日子(アメノワカヒコ)に語って言いました。
「この鳥の鳴き声はとても不吉です。
だから弓で射殺してしまいましょう」
と進言すると、すぐに天若日子(アメノワカヒコ)は天津神から貰った天之波士弓(アマノハジユミ)と天之加久矢(アマノカク矢)で雉(キジ)を殺してしまいました。
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解説

弓と矢の名前が変わっているんですけど、いいのでしょうか。いいんでしょうね。

ナキメは地上に降り立つと門の前のカツラの木に止まります。楓とカツラと読むんですね。うーん。このあたりの詳細を知りたいです。いずれ分かったら追加します。
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