竹で隙間無く編んだ小船

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竹で隙間無く編んだ小船

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原文

爾に塩椎神、「我、汝命の為に善き議を作さむ。」と云ひて、即ち間勝間の小船を造り、其の船に載せて、教へて曰ひけらく、

現代語訳

塩椎神(シオツチ神)は言いました。
「わたしがあなたの為に良い案を出しましょう」

すぐに間勝間(=竹で隙間無く編んだ)の小船を作りました。
そしてその船に火遠理命(ホオリ命)を小船に乗せて言いました。

解説

シオツチ神は頼みもしないのに、所見のホオリ命を助けてくれるらしいです。天津神の特権でしょうか。
竹は神聖なもの
ところで、ここでシオツチは竹で編んだ小船を作ります。竹で編んだ小船……一体ナンなんでしょうか????わたしたち現代人は竹籠(タケカゴ)のことをなんとも思っていません。竹よりも便利な科学的な素材が幾らでもあるからです。しかし古代の人にとって加工しやすく頑健な「竹」は非常に便利な素材でした。その中でも「籠」は生活を一変させるものだったのです。「籠」は神聖なものとされます。ところが竹は時間と共に消えてなくなるもの、発掘されて出てこないのです。
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