媛蹈韛五十鈴媛命を皇后に

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庚申年秋八月 媛蹈韛五十鈴媛命を皇后に

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原文

庚申年秋八月癸丑朔戊辰、天皇當立正妃、改廣求華胄、時有人奏之曰「事代主神、共三嶋溝橛耳神之女玉櫛媛、所生兒、號曰媛蹈韛五十鈴媛命。是国色之秀者。」天皇悅之。九月壬午朔乙巳、納媛蹈韛五十鈴媛命、以爲正妃。

現代語訳

庚申秋八月の16日に天皇は皇后を迎えようと思いました。それで広く皇后に相応しい華胄(ヨキヤカラ=貴族の子孫=人材)を求めました。そのときある人物が言いました。
「事代主神(コトシロヌシノカミ)が三嶋溝橛耳神(ミシマノミゾクヒミミノカミ)の娘の玉櫛媛(タマクシヒメ)を娶って生んだ子が媛蹈韛五十鈴媛命(ヒメタタライスズヒメノミコト)といいます。この姫は国色(カオ)が優れています」
天皇は喜びました。
九月24日に媛蹈韛五十鈴媛命(ヒメタタライスズヒメノミコト)を皇后に迎え入れました。
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解説

皇后選び
8月16日に探し始めて9月24日に見つけるのだから早い。大事な伴侶をそんな風に決めていいのか??とも思いますが、まぁそこは置いておいて。

私はこの日付が問題だと考えています。8月16日はお盆。9月に24日は収穫の時期。もちろんこれは旧暦の太陰暦ですから、現在の8月と9月ではないのですが、無関係と言うのも無理があるんじゃないか?と。

お盆に盆踊りをします。
日本人はお盆を仏教のものだと思っていますが、仏教には霊体はありません。49日で別の何かに生まれ変わる「輪廻」が基本だからです。よってお盆に先祖の霊が帰って来るというのは仏教でありません。霊そのものが存在しないのですから。というわけでお盆と言うのは旧来の風習です。

それで盆踊りは実際には、顔見せです。男と女の出会いの場です。この祭りのときに男女は出会い、恋に落ちる。そして子供が生まれます。日本人にとって、子供は宝です。集落が発展するか否かは子供の数に掛かっています。だからこのお盆から収穫祭までの期間は日本人にとって「恋」の季節。

わたしは神武天皇がこの期間に皇后を得たというのは、史実ではなく限りなく神話に近いものだと思います。日本の「8月16日から9月24日までは恋の季節」という風習を神話に変換したものということです。だからといって私は「神武天皇は実在しない」とは思いません。それとこれとは関係ないからです。
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