神武天皇が帝位に

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辛酉年春正月庚辰朔 神武天皇が帝位に

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原文

辛酉年春正月庚辰朔、天皇卽帝位於橿原宮、是歲爲天皇元年。尊正妃爲皇后、生皇子神八井命・神渟名川耳尊。故古語稱之曰「於畝傍之橿原也、太立宮柱於底磐之根、峻峙搏風於高天之原、而始馭天下之天皇、號曰神日本磐余彦火々出見天皇焉。」初、天皇草創天基之日也、大伴氏之遠祖道臣命、帥大來目部、奉承密策、能以諷歌倒語、掃蕩妖氣。倒語之用、始起乎茲。

現代語訳

春1月の1日の元旦に、神武天皇は橿原宮(カシハラノミヤ)で帝位につきました。この年を天皇の元年としました。正妃(=ヒメタタライスズヒメノミコト)を皇后としました。
皇子の神八井命(カムヤイノミコト)と神渟名川耳尊(カムヌナカワミミノミコト)が生まれました。
それで褒めて言いました。
「畝傍(ウネビ)の橿原(カシハラ)に宮柱(ミヤハシラ=宮殿の柱)を底磐(シタツイワ=柱を支える岩)の根元にしっかりと立てて、高天原(タカマガハラ)に峻峙(チギ=宮殿の屋根で木材が交差する部分)が届くくらいに高くしよう。
始馭天下之天皇(ハツクニシラススメラミコト=初めて国を治めた天皇)である私は、神日本磐余彦火々出見天皇(カムヤマトイワレビコホホデミノスメラミコト)と名乗ることにしよう」
初めて天皇は天基(アマツヒツギ=天津日嗣=皇統)をはじめた日に大伴氏の遠祖の道臣命(ミチノオミノミコト)が、大來目部(オオクメラ)を率いて、密かに命じられて、諷歌倒語(ソヘウタ・サカシマゴト)を行って、妖気(ワザワイ)を祓いました。倒語(サカシマゴト)を使ったのはこれが初めてでした。
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解説

建国年日
日本では2月11日が建国記念日です。これは神武天皇が即位した旧暦の一月一日を太陽暦の現在の暦に換算すると「2月11日」だからです。
諷歌倒語(ソヘウタ・サカシマゴト)
ソヘ歌は、そのものズバリを言わずに、別のものに例えば言い換えること。倒語は味方だけに分かるようにした暗号のようなもの、らしいです。ちょっと詳細はわたしもピンと来てないです。
ともかく、言葉に「災い」を祓う力があるという言霊信仰のなせる技です。
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