釜戸の煙が少ないのを見て税を免除する・聖帝の世

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釜戸の煙が少ないのを見て税を免除する・聖帝の世

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現代語訳

仁徳天皇、高い山に登り四方の国を見言いました。
「国の中に釜戸の煙が出ていない。国中のものは皆、貧窮している。だからこれから三年の間、すべての人民の課役(=エツキ=課税と使役)を免除しよう」
そのために天皇の住む大殿が破れ壞れて、ことごとく雨漏りしても修理しませんでした。箱で漏る雨を受け、雨漏りがしていないところに避難していました。
その後(三年経って)、国の中を見ると、国中に釜戸の煙が滿ちていました。人民が豊かになったな、と判断して、今は課役を科しています。それで百姓は栄えて、役使に苦しまなくなりました。仁徳天皇の時代を讃えて聖帝(ヒジリミカド)の世といいます。
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解説

儒教の考え
儒教の論語を読むと「尭・舜・禹」「湯王」「武王」といった「すごい立派な偉い王様」ってのが出てきます。もう非の打ちどころのない「聖人」として誉めたたえられます。どうして、褒め称えるのかというと、儒教では立派な人が国を治めると国が繁栄するよーという考えが強いからです。よって儒教の影響を受けた地域では、いかに王は素晴らしい人間か、というのがポイントになるんです。

日本も崇神天皇のあたりから儒教の影響が見られます。儒教の影響を受けた日本でも「天皇は人格が優れた徳のある人」という記述が増えてきて、まぁ、「うまくいったのは徳があったから」みたいな感じだったのが、応神天皇あたりから、露骨に「これこれこういうエピソードがあって天皇は徳がある」という具体的なエピソードが増えてきます。このエピソードが史実とは思えない内容で、創作かなぁというのが定説です。仁徳天皇の「かまどの煙を見て…」という話も史実とは思えないが、史実ではないという証拠もないので、なんとも言えませんが、こういうエピソードを押し出してくるのは結局のところ「儒教の影響」ということです。
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原文

ここに天皇、高き山に登り四方の國を見て詔らさく、「國の中に烟發たず、國、皆、貧窮し。故、今より三年に至るまで悉く人民の課役を除け。」 是を以ちて大殿破れ壞れて悉く雨漏ると雖ども都て修理うこと勿し。椷を以ちて其の漏る雨を受け、漏らぬ處に遷り避りき。
後に國の中を見るに國に烟滿ちき。故、人民富めりと爲て、今は課役を科せき。 是を以ちて百姓榮え、役使に苦しまず。故、其の御世を稱えて聖帝の世と謂う。
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