キジを派遣しよう

MENU
TOP>国譲り編>キジを派遣しよう
スポンサードリンク

キジを派遣しよう

TWEET Facebook はてブ Google+ Pocket

原文

故爾に天照大御神高御産巣日神、亦諸の神等に問ひたまひけらく、「天若日子久しく復奏さず。亦曷れの神を遣はしてか、天若日子が淹留まる所由を問はむ。」ととひたまひき。是に諸の神及思金神、「雉、名は鳴女を遣はすべし。」と答へ白しし時に、詔りたまひけらく、「汝行きて天若日子に問はむ状は、『汝を葦原中国に使はせる所以は、其の国の荒振る神等を、言趣け和せとなり。何にか八年に至るまで復奏さざる。』ととへ。」とのりたまひき。

現代語訳

天照大御神アマテラスオミカミ)と高御産巣日神タカミムスビ)はまた、諸々の神に聞きました。
「天若日子(アメノワカヒコ)が長い間、途中経過を報告してこない。
また、どの神を派遣して、天若日子(アメノワカヒコ)が出雲にとどまって帰ってこない理由を聞けばよいか??」

すると大勢の神と思金神(オモイカネ神)は
「雉(キジ)の――ナキメ(鳴き女)を派遣しましょう」
と答えました。

これを受けてアマテラスは詔(ミコトノリ)して、言いました。
「お前は地上に行き、天若日子(アメノワカヒコ)に状況を問いなさい。
『お前を葦原中国(アシハラナカツクニ=地上・日本)に派遣したのは、その国の荒ぶる神々を言趣け(コトムケ=言葉で説得すること)して、和合(=合流すること)するためだ。どうして8年経っても経過報告をしないのか?』
と問いただすのです」
と言いました。
スポンサードリンク

解説

これではアマテラスは単なる使いじゃないか
ここまで読むと、アマテラスがオモイカネや八百万の神に「話し合い」をさせて、グッドアイデアを出させているのではなくて、オモイカネ議長の下に神々が話合いをした結果どおりに行動しているだけじゃないか??と思います。アマテラスはいうなれば秘書?

もしくは神々が国会でオモイカネが総理大臣。
アマテラスは行政・官僚って感じでしょうか。
ちなみにオモイカネの案はまた失敗する
キジを派遣しますが、これがまた殺されてしまい、この返し矢でアメノワカヒコも死亡。これでもまだ国譲りはうまくいきません。アニメの「鷹の爪団」に似た哀愁すら漂いますな。
Pre<<<  >>>Next 
スポンサードリンク

SNSボタン

TWEET Facebook はてブ Google+ Pocket

ページ一覧

スポンサードリンク

管理人リンク

編集