ミトシ

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ミトシ

漢字・読み御年神
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概要

オオトシ神とカヨヒメ(香用比売)の子供で、父親であるオオトシ神同様に――というかほとんど同一神格の農業神・穀物神であり、年替わりの際に祀られる神。
ウカノミタマ神(宇迦之御魂神=稲荷神)はオオトシ神と兄弟であるのでミトシ神から見ると叔母(もしくは叔父【ウカノミタマは厳密には男女不明】)にあたります。

物語・由来

記紀神話の中に物語はありません。
しかし、名前も役割もほぼ同じ「オオトシ神」とこうして、「分離して」記述されるということは、それなりに信仰されていたのかもしれません。

性格・能力

穀物神。オオトシ神もミトシ神も大雑把に言えば「年神・歳神」にあたります。
日本人は季節に沿って作物が実ると考えていました。まぁ、春に植えた米の苗が夏に実って秋に収穫して、冬には寒さで枯れるからなんですが、日本みたいに夏は亜熱帯級に暑くて、冬は寒帯級に寒い地域は意外となくて、地域によっては季節はあっても、もっと平坦なんですよね。となると植物も季節に沿って実るとは限らないのです。

日本人は稲は季節に沿って育って実ると思ってますが、これは勘違いです。稲は熱帯の植物で、本来の熱帯ではずっと育って、ずっと実ります。日本では気温差が激しいですから、生育温度が春から夏にハマってるってだけで、そういうものなんですね。

これが実は便利で、春に植えた稲が秋に一斉に「実る」んです。だから一斉に収穫するから、人員さえ確保できればササッと収穫も終わる。

だから日本人にとって「1年」というのは「1回収穫できる期間」という感覚があります。1年という書き方をする以前は「1稔」と書いていました。どちらも「1ねん」なんですが、「稔」というのは「みのる」とも読めますよね。日本人にとって「1年」というのは「1回実る期間」って意味なんです。

それで「年神」というのは「1年」を表しつつ、「1回実る」という意味を持つ、「穀物神」ということになるんです。
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