アトモロコトの釣り針:パラオ島の伝承

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アトモロコトの釣り針:パラオ島の伝承

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概要

フロペニウスの失われた釣り針の研究(1904年)に引用されたパラオ島の伝承です。かなり細かい部分が海幸彦山幸彦の物語に似ています。

物語・由来

海からやってきた女が島の酋長と結婚し、アトモロコトという息子が生まれた。
彼は糸と不思議な光を放つ真珠貝で作った釣り針で毎日、防波堤の突端で魚を釣っていました。そして家に帰るたびにその釣り針を酋長の父親に見せなくてはいけませんでした。ある日、釣り針を魚に食い取られて無くしてしまった。父親はそれを知るとアトモロコトをひどく罵った。

アトモロコトは仕方なく釣り針を探すことにした。そこでアダラルという女性に助けを求めた。するとアダラルは「防波堤の突端から灰とカラマル樹を海に投げ込んで、自分も飛び込み、一匹の魚とアダックという場所に行き、泉のそばに座っていなさい」というので、その通りにした。
すると少女が水を汲みに来た。その少女がいうには「リリテウダウ」という女が死にそうだから、水を汲みに来たと言った。少女は帰ると泉に見知らぬ男がいると告げると、家人はアトモロコトに興味を持って招き入れた。
病気の女のリリテウダウは、アトモロコトが自分の娘と顔が似ていると気がつき、アトモロコトに母のことを訪ねた。するとリリテウダウの娘がアトモロコトの母だと分かった。つまりアトモロコトはリリテウダウの孫ということになる。
リリテウダウの病気の原因はアゴに痛みだと分かった。
アトモロコトとアトモロコトを連れてきた魚が一緒になって滑稽な踊りをすると、リリテウダウが大笑いした。すると喉から釣り針が取れて飛び出し、痛みは無くなった。その釣り針がアトモロコトが無くした釣り針だった。アトロコモトは釣り針をカゴに入れるとアダックから帰った。

個人的コラム

カラマル樹ってなんだろうか?
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