時量師神(トキハカシノカミ)

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トキハカシ

漢字・読み時量師神
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概要

まとめ
イザナギが禊をする前に衣服や装飾や持ち物を取り除いた。その時、袋から生まれた神が時量師神(トキハカシノカミ)。
●時量師神(トキハカシノカミ)は名前からいうと「時間を計る」という意味に見えるが、おそらくは「袋の口を解く」から来ている。
●袋に穢れが入っていると考えた地域があったのではないか?

物語・由来

イザナギ黄泉の国から帰ってきて、禊をするために、衣服を脱いだ時、その持っていた袋から生まれた神が時量師神(トキハカシノカミ)です。古事記には登場しますが、日本書紀には登場しません。

名前から考えると「時間を計る」のようですが、それと袋と穢れと禊(ミソギ)との間にあったであろう関連性が、よく分からない。この「時」は「解き」の方であり、袋の口を広げることでしょう。袋の口を広げるということは、目的地への到着であり、旅の終わりであり、それは穢れを祓うタイミングということです。

古代において旅人は穢れ(疫病)を集落に持ち込む忌むべき存在でした。しかし、同時に旅人は集落に富をもたらす存在でもありました。だから旅人を忌避するのではなく、禊によって穢れを祓い、集落に入るチェックをすることにしたのです。これは穢れ予防と、交易による富に入手、という相反するものを同時に果たす大事な儀式だったはずです。

では旅人は何を持って穢れを持ち込むのか?といった時、ある地域の人たちは「袋」だと考えたのでしょう。それが「時量師神(トキハカシノカミ)」だった。それが記紀神話に取り込まれた、と。
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引用

衣服から産まれた神々
投げ捨てた帯から成ったのは道之長乳歯神(ミチノナガチハノカミ)です。
投げ捨てた袋から成ったのは時量師神(トキハカシノカミ)です。
投げ捨てた衣から成ったのは和豆良比能宇斯能神(ワヅラヒノウシノカミ)です。
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