飽咋之宇斯能・開囓神 (アキグヒノウシノカミ)

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アキグヒノウシノカミ

漢字・読み飽咋之宇斯能神・開囓神
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概要

まとめ
イザナギ黄泉の国から帰ってきて禊をするために、衣服やアクセサリーを取り去った時に生まれた神の1柱。
●古事記では冠から生まれ、名前は飽咋之宇斯能神(アキグヒノウシノカミ)。
日本書紀では褌(フンドシ)から生まれ、名前は開囓神 (アキクイ)。

物語・由来

イザナギ黄泉の国から帰還して、禊(ミソギ)をしようと服を脱ぎました。その時、生まれた神が飽咋之宇斯能神(アキグヒノウシノカミ)です。古事記では脱いだ冠から飽咋之宇斯能神(アキグヒノウシノカミ)が生まれ、日本書紀では褌(フンドシ)から開囓神 (アキクイ)が生まれています。この2柱は同一の神ではないかなと思われます。
名前の意味
アキクイは、もともとは「秋」「食い」ではないか?ともされますが、よく分かりません。ここでは「穢れ」と「禊」に関わる神なので、収穫の秋と、食べることがどういう風に関わってくるのかは推測の域を出ません。ネットでは「口を開けて穢れを食べる神」という書き方をしているのもありますが、根拠がよく分からない。

アキクイが日本書紀ではフンドシの神となっていることから、考えると、アキクイというのは肥料に関わる神だったのではないかと思われます。肥料というよりは「うんこ」ですね。うんこは穢れています。しかし農業には欠かせないものです。

その一方でアキグイノウシは古事記では「冠」から派生しています。フンドシと冠じゃ全然違いますよね。ところで、スサノオヤマタノオロチの生贄に捧げられる予定だった「クシナダヒメ」をスサノオは「櫛」に変えてしまいます。クシナダヒメは「奇稲田姫」とも書く稲作の女神です。もしかすると「冠」や「櫛」は、何かしらの農業の象徴だったんじゃないでしょうか。

ところで、植物が育つには「リン」が必要で、そのリンを含むものの代表が「うんこ」と「死体」です。生贄として捧げられる予定だったクシナダヒメの櫛と、日本書紀ではフンドシの神である「アキグイ」が古事記では冠の神とされることは細い糸(肥料としてのリン)で繋がっている…可能性はあるんじゃないかと思いますが、どうでしょうか。
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引用

衣服から産まれた神々
投げ捨てた衣から成ったのは和豆良比能宇斯能神(ワヅラヒノウシノカミ)です。
投げ捨てた袴から成ったのは道俣神(チマタノカミ)です。
投げ捨てた冠から成ったのは飽咋之宇斯能神(アキグヒノウシノカミ)です。
第五段一書(六)-3 千人殺し、千五百人生ませる
褌(フンドシ)を投げました。
この褌が開囓神 (アキクイ)となりました。
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